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千葉でひき逃げの疑いで逮捕されたらどうなる?無免許運転が重なる事案を弁護士が解説

千葉日報の報道によると、習志野市鷺沼5の国道14号で、停止中の車に追突して相手にけがを負わせたまま現場を離れたとして、習志野署が20代男性を逮捕したとされています。報道では、無免許で車を運転していた疑いもあり、成田空港第2ターミナルで身柄を確保したとされています。

こうした事案では、事故そのものだけでなく、無免許運転の疑い、負傷者がいる場面で現場を離れたとみられている点、その後の取調べへの対応が重なって問題になります。千葉でひき逃げの疑いをかけられた本人や家族にとっては、報道の細部を追うより、逮捕後に何が進むのか、どこで判断が分かれるのかを早めに押さえておく方が現実的です。

今回のような事案で問われやすいポイント

本件報道のように、無免許で車を運転し、事故によって相手にけがが生じたとみられる場合には、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律上の過失運転致傷に、無免許運転による加重が問題になることがあります。さらに、けが人がいるにもかかわらず必要な救護や警察への報告をしないまま現場を離れたと評価されれば、道路交通法上の救護義務違反や報告義務違反、いわゆるひき逃げの問題も避けて通れません。

ただし、最終的にどの罪名で処理されるのかは、事故態様、けがの内容、本人が事故や負傷をどこまで認識していたのか、現場を離れた事情、その後の供述などによって変わります。報道段階では強い言い切りを避けつつも、無免許運転とひき逃げの疑いが重なる事案は、交通事件の中でも身柄拘束が続きやすい類型のひとつとして見ておく必要があります。

交通事故と刑事事件が重なった場面の全体像は、刑事手続の流れや、逮捕直後の対応をまとめた千葉で逮捕されたらどうなるかのページもあわせて確認しておくと整理しやすくなります。

逮捕された後は、72時間のうちに流れが決まりやすい

逮捕されると、警察は48時間以内に検察官へ送致するか、釈放するかを判断します。さらに、送致を受けた検察官は24時間以内、しかも逮捕から72時間以内に、裁判官へ勾留請求をするか、起訴するか、釈放するかを判断しなければなりません。家族の立場から見ると、まだ何も決まっていないように見える時間帯でも、実際にはかなり速いテンポで手続が進んでいます。

ひき逃げの疑いがあり、しかも無免許運転が重なっているとみられる事案では、捜査機関から逃亡や証拠隠滅のおそれを指摘されやすく、勾留が争点になりやすい傾向があります。住居が安定しているか、家族の監督が見込めるか、出頭の意思が明確かといった事情は、この初動の段階から見られます。釈放や身柄解放を目指すのであれば、千葉での釈放・身柄解放に関する解説も早めに確認しておきたいところです。

取調べでは、黙秘権を踏まえて落ち着いて対応したい

取調べでは、事故をどこまで認識していたのか、なぜその場を離れたのか、運転に至る経緯はどうだったのかといった点が細かく聞かれます。こうした場面では、思い込みや迎合で話を合わせないことが何より大切です。

被疑者には、自己に不利益な供述を強要されない権利があり、取調べでも自己の意思に反して話す必要はありません。いわゆる黙秘権は、何もかも黙っていればよいという意味ではありませんが、記憶があいまいな点まで無理に断定したり、事実と違う内容を認めたりしなくてよいという点で、初動対応の土台になる権利です。

とくに、事故直後の認識、現場の見え方、車の使用経緯、同乗者の有無、連絡のやり取りなどは、供述のわずかな違いが後の評価に響くことがあります。供述の組み立てに迷う場面では、取調べ対応の解説ページも参考になります。

勾留が続くかどうかと、家族が会えない場面

検察官が勾留を請求し、裁判官がこれを認めると、被疑者の勾留は原則10日、延長を含めると最長20日まで続く可能性があります。交通事件でも、現場から離れた事情やその後の行動が問題視されると、身柄での捜査が長引くことがあります。

家族にとって見落としやすいのは、勾留が付いた後は、常に自由に面会できるとは限らないという点です。逃亡や罪証隠滅のおそれがあると判断された場合には、裁判所の判断で、弁護士以外との面会や書類のやり取りが制限されることがあります。家族が本人の様子を直接確かめたくても会えない、手紙や差し入れにも制限がかかる、ということは珍しくありません。

そのため、本人の状況を家族が把握するには、早い段階で弁護士を通じて情報を整理する必要があります。家族の対応を急ぎたいときは、家族が逮捕された場合の対応を確認しておくと、動く順番を誤りにくくなります。

家族が先にやっておきたいこと

こうした事案で家族がまず整えたいのは、本人の住居、仕事や通学の状況、普段の生活実態、今後の監督体制です。身元がはっきりしていて、逃げ隠れせず生活を立て直す見込みがあることを示せれば、身柄判断やその後の処分の見通しにも関わってきます。

一方で、被害者側へ家族が独自に連絡を取るのは慎重であるべきです。謝罪したい気持ちがあっても、伝え方を誤ると、圧力や口裏合わせのように受け取られるおそれがあります。謝罪や示談の打診は、時期と方法を見極めながら弁護士を通じて進めた方が安全です。

また、仕事先や学校にどこまで説明するか、車の名義や保険の確認をどう進めるか、家族として何を差し入れるべきかといった実務上の悩みも早い段階で出てきます。生活への影響を抑える視点では、生活や仕事への影響を抑えるための考え方も役立ちます。

処分の見通しは、事故後の対応で変わりやすい

無免許で人身事故を起こし、そのまま現場を離れたと評価される事案では、簡単な交通違反として終わるとは考えにくく、正式起訴が視野に入ることがあります。ただ、処分がどこまで重くなるかは一律ではありません。けがの程度、事故態様、本人の反省状況、前科前歴の有無、被害者対応の進み方、再発防止策の有無などで見通しは変わります。

とくに、事故後の行動がどう受け止められるかは大きな分かれ目になります。逃げた理由を取り繕うより、事実関係を整理したうえで、今後どう向き合うのかを具体的に示す方が、実務では意味があります。不起訴の可能性や前科回避をどう考えるかは、不起訴を目指す場合の考え方も参考になります。

千葉でひき逃げの疑いをかけられたときは、早い相談がそのまま差になる

習志野市やその周辺で、ひき逃げや無免許運転の疑いで本人や家族が不安を抱えているときは、報道の印象だけで見通しを決めてしまわないことが大切です。警察での供述、勾留への対応、被害者側との接触の進め方は、どれも最初の判断を誤ると立て直しにくくなります。

千葉の交通犯罪では、逮捕された直後から72時間の動きが早く、家族が戸惑っている間に手続が先へ進んでしまうことがあります。今の段階で何を話すべきか、家族は何を準備すべきか、釈放やその後の処分をどう見ていくか迷うときは、お問い合わせオンライン相談から状況を整理しておくと、その後の対応を組み立てやすくなります。

よくあるご質問

千葉でひき逃げの疑いで逮捕されたら、まず何が進みますか?

逮捕後は、警察による送致判断が48時間以内、送致後の検察官による勾留請求・起訴・釈放の判断が24時間以内、かつ逮捕から72時間以内に進みます。この短い間の対応が、その後の身柄拘束や処分の見通しに影響します。詳しくは逮捕直後の対応もご覧ください。

家族が交通事故で逮捕された場合、すぐに何をすればよいですか?

まず、逮捕先の警察署、逮捕日時、本人の住居や勤務先の状況、家族による監督体制を整理することが先です。被害者への連絡は慎重に進める必要があるため、家族が逮捕されたときの対応を確認しながら動くと混乱を避けやすくなります。

無免許運転とひき逃げが重なると、処分は重くなりますか?

一般に、無免許で人身事故を起こし、さらに救護や報告をしないまま現場を離れたと評価されると、不利に見られやすくなります。ただし、事故態様、被害結果、示談の進み方などで判断は変わるため、不起訴や処分見通しの考え方も踏まえて検討する必要があります。

ひき逃げ事件でも釈放や身柄解放の可能性はありますか?

あります。ただし、逃亡や罪証隠滅のおそれが強いと見られると勾留が続くこともあるため、住居の安定性や家族の監督体制などを具体的に示すことが大切です。詳しくは釈放・身柄解放の解説ページをご覧ください。

千葉で交通犯罪に強い弁護士へ早く相談するメリットは何ですか?

取調べ対応、勾留阻止、被害者対応、示談の進め方、生活への影響の抑え方を早い段階で整理できる点にあります。初動対応で見通しが変わることがあるため、オンライン相談なども活用しながら早めに方針を立てることが大切です。

プロスペクト法律事務所の弁護士坂口靖の写真

弁護士 坂口 靖

プロスペクト法律事務所 / 千葉県弁護士会所属

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