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会社・学校に知られたくない方へ|千葉の刑事事件で仕事・学校生活への影響を抑えるために

机の上のスマートフォンと会社や学校の書類を前に、不安そうに手を重ねる人物の手元

このページで知ってほしいこと

刑事事件で警察から連絡が来たり、逮捕されたりしたとき、「会社に知られたらどうなるのか」「学校に連絡されるのか」「退職や退学になるのではないか」と不安になる方は少なくありません。刑事事件は、身体拘束や刑事処分だけでなく、勤務先、学校、家族の生活、将来の進路にも影響することがあります。

もっとも、刑事事件になったからといって、必ず会社や学校に知られるわけではありません。在宅事件として進む場合には、仕事や学校に通いながら捜査に対応できることもあります。一方で、逮捕や勾留が続いた場合、欠勤・欠席、警察からの確認、実名報道、職場や学校の関係者が事件に関わっていることなどを通じて、会社や学校に知られる可能性があります。

私、坂口靖がこのような相談で重視しているのは、「知られないようにする」という一点だけでなく、刑事事件としての見通しと、会社・学校への説明方針を分けて整理することです。逮捕や勾留を避けられるか、早期釈放を目指せるか、不起訴を目指せるか、示談や取調べ対応をどう進めるかによって、仕事や学校への影響の出方は変わります。

刑事事件に関わったとき、本人やご家族が強く不安に感じるのが、会社や学校への発覚です。

会社員の方であれば、職場に知られて退職を求められるのではないか、懲戒処分になるのではないか、取引先や同僚に知られるのではないかと心配されると思います。学生の方や保護者であれば、学校に知られて停学や退学になるのではないか、進学や推薦に影響するのではないかと不安になると思います。

会社や学校への影響を抑えるためには、まず今の事件がどの段階にあるのかを確認する必要があります。逮捕されているのか、在宅事件なのか、警察から呼び出しを受けている段階なのか、すでに会社や学校が関係している事件なのかによって、取るべき対応は変わります。

逮捕直後の流れを確認したい方は、 千葉で刑事事件により逮捕された方へ のページもあわせてご覧ください。逮捕後72時間、接見、勾留請求までの流れを整理しています。

このページでは、千葉で刑事事件に関わり、会社や学校に知られたくないと不安を感じている方に向けて、知られやすい場面、早期釈放や不起訴を目指す意味、欠勤・欠席の説明、会社や学校に知られてしまった後の注意点を整理します。

刑事事件は会社や学校に必ず知られるのか

刑事事件になったからといって、すべての事件が会社や学校に知られるわけではありません。

たとえば、警察から呼び出しを受けている在宅事件であれば、仕事や学校に通いながら捜査に対応できる場合があります。取調べの日程を調整し、必要な範囲で休みを取ることで、会社や学校への影響を抑えられることもあります。

一方で、逮捕や勾留によって出勤や登校ができない状態が続くと、会社や学校に説明せざるを得ない場面が出てきます。突然連絡が取れなくなったり、無断欠勤・無断欠席に近い状態になったりすると、家族、勤務先、学校が本人の所在を確認することになり、結果的に事件が知られてしまうことがあります。

また、事件の内容によっては、警察が会社や学校に事情を確認することがあります。職場や学校で起きた事件、会社や学校の物が関係する事件、勤務時間中や登校中の出来事、同僚、上司、先生、同級生が被害者や関係者である事件では、会社や学校に知られる可能性が高くなります。

会社や学校に知られる大きな原因は長期間の不在です

会社や学校に事件が知られる大きなきっかけの一つは、逮捕や勾留によって本人が長期間不在になることです。

逮捕された場合、警察は逮捕から48時間以内に、本人を釈放するか、検察官に送致するかを判断します。検察官に送致された場合、検察官は身柄を受け取ってから24時間以内、かつ逮捕から72時間以内に、勾留請求をするか、起訴するか、釈放するかを判断します。

勾留が決まると、捜査段階では原則として10日間、やむを得ない事情がある場合にはさらに10日以内の延長が問題になります。この間、本人が自由に会社や学校へ連絡することは難しくなります。

その結果、家族が会社や学校へ連絡せざるを得なくなったり、無断欠勤・無断欠席の扱いを避けるために説明を求められたりすることがあります。会社や学校に知られたくない場合には、まず長期の身柄拘束を避けられるか、早期釈放を目指せるかを確認することが重要です。

釈放を目指す対応については、 千葉の刑事事件で釈放を目指す方へ のページも参考になります。

会社や学校に知られやすい場面

会社や学校に知られやすい場面として、まず問題になるのは逮捕・勾留による欠勤や欠席です。

逮捕された場合、本人が自由に会社や学校へ連絡できないことがあります。勾留が続くと、欠勤・欠席の期間が長くなり、説明が避けにくくなります。

次に、警察や検察から会社・学校に連絡が入る場合です。事件の証拠や関係者確認のため、勤務先や学校に連絡されることがあります。

特に、職場内や学校内での盗撮、暴行、窃盗、横領、ハラスメントに関連する事件、通勤・通学中の交通事故などでは、会社や学校との関係が問題になりやすいです。

さらに、実名報道やSNSでの拡散によって知られることもあります。報道されるかどうかは事件の内容や報道機関の判断によりますが、社会的関心が高い事件や、職業上・学校生活上の立場が注目されやすい事件では注意が必要です。

実名報道が不安な方は、 実名報道を避けたい のページも確認してください。

在宅事件なら会社や学校に知られないのか

在宅事件とは、逮捕・勾留されずに、日常生活を送りながら捜査を受ける事件をいいます。

在宅事件であれば、仕事や学校を続けながら警察や検察の呼び出しに対応できる場合があります。身柄拘束がない分、欠勤や欠席によって会社や学校に知られるリスクを抑えやすいことがあります。

ただし、在宅事件だから絶対に会社や学校に知られないわけではありません。取調べの日程が勤務時間や授業時間と重なることがありますし、事件の内容によっては、警察が会社や学校に確認を取ることもあります。

また、会社や学校の関係者が被害者や目撃者である場合には、すでに内部で事件が知られていることもあります。

在宅事件での警察の呼び出しは、身柄拘束を受けている場合とは違い、任意の捜査として行われることがあります。もっとも、無断で拒否したり、理由なく対応しなかったりすると、その後の捜査や逮捕の判断に影響することもあります。

警察から呼び出しを受けている方は、 警察から呼び出しを受けたらどうすればよいか のページも確認してください。

在宅事件と身柄事件の違いについては、 千葉で在宅事件・身柄事件の弁護を受けるなら も参考になります。

捜査機関から会社や学校に連絡されることはあるのか

事件の内容によっては、捜査機関が会社や学校へ連絡することがあります。

会社の金銭や備品が関係する事件、職場内のトラブル、学校内の事件、関係者や目撃者が会社・学校にいる事件では、捜査のために連絡や事情確認が行われることがあります。

一方で、事件と無関係な会社や学校に、不必要に事件内容を広げることが当然に許されるわけではありません。捜査関係者は、捜査にあたって被疑者その他の人の名誉を害しないよう注意すべきものとされています。

そのため、会社や学校への連絡が心配な場合には、事件と会社・学校との関係、捜査上どのような確認が必要とされているのか、不必要な連絡を避けられる余地があるのかを早めに確認することが大切です。

逮捕・勾留を避けることが重要になる理由

会社や学校に知られるリスクを抑えるうえで、逮捕や勾留を避けられるか、早期釈放を目指せるかは大きな意味を持ちます。

身柄拘束が長くなるほど、欠勤、欠席、連絡不能、会社や学校への説明、業務や授業への支障が大きくなりやすいからです。

逮捕された場合でも、勾留されずに釈放される可能性がある事件もあります。また、勾留された場合でも、準抗告や勾留取消しなど、事案に応じて釈放を求める活動を検討することがあります。

釈放を目指すためには、住居が安定していること、家族などの身元引受人がいること、逃亡や証拠隠滅のおそれが低いこと、被害者や関係者と接触しない環境があることなどを整理する必要があります。

勾留について詳しく確認したい方は、 勾留されたら何が起きるのか のページも参考になります。

欠勤や欠席の理由をどう説明するか

会社や学校に知られたくない場合、欠勤や欠席の理由をどう説明するかはとても悩ましい問題です。

逮捕や勾留によって本人が連絡できない場合、家族が会社や学校に連絡せざるを得ないこともあります。

このとき、安易に虚偽の説明をすると、後から説明が合わなくなり、会社や学校との信頼関係を大きく損なうおそれがあります。診断書がないのに病気と説明する、事故や親族の事情を作り上げる、事実と異なる休暇理由を伝えるといった対応は、後で別の問題につながることがあります。

一方で、事件の内容を必要以上に詳しく説明すればよいわけでもありません。どこまで伝えるべきかは、就業規則、校則、職務内容、学校の種類、欠勤・欠席期間、事件と会社・学校との関係、相手から求められている説明の内容によって変わります。

大切なのは、その場しのぎで説明を作るのではなく、後から矛盾しない範囲で、必要最小限の説明にとどめることです。家族が連絡する場合も、まずは状況を整理してから対応した方がよい場合があります。

会社や学校に報告する義務はあるのか

刑事事件について会社や学校に報告する義務があるかどうかは、勤務先の就業規則、雇用契約、職種、学校の校則、在籍している学校の種類、事件の内容によって変わります。

すべての事件で当然に報告しなければならないとは限りません。

ただし、会社の信用、業務内容、資格、運転業務、金銭管理、子どもや利用者と接する仕事などに関係する事件では、会社への報告が問題になることがあります。

学校についても、校内で起きた事件、同級生や教職員が関係する事件、登下校中の事件、学校の規律に関係する事件では、学校への連絡や指導の対象になることがあります。高校、専門学校、大学などでは、校則や学則により、停学、訓告、退学などの処分が問題になる場合があります。

報告すべきかどうかを本人や家族だけで判断すると、報告しなかったこと自体が後で問題になる場合もあります。一方で、早すぎる説明や不必要に詳しい説明によって、かえって影響が広がることもあります。

会社から懲戒処分や解雇を受けるのか

刑事事件になった場合、会社から懲戒処分や解雇を受けるのではないかと心配になる方が多いです。

事件の内容によっては、懲戒処分、配置転換、退職勧奨、解雇などが問題になることがあります。

もっとも、刑事事件になったからといって、必ず懲戒解雇になるわけではありません。懲戒や解雇が有効かどうかは、就業規則の内容、事件の性質、職務との関係、会社への影響、本人の立場、処分の重さなどを踏まえて判断されます。

特に、業務と無関係な私生活上の事件であっても、会社の信用や職場秩序に影響する場合には問題になることがあります。一方で、事件の内容や処分との関係によっては、会社の処分が重すぎると争われる余地がある場合もあります。

会社対応は、刑事事件の見通しとあわせて考える必要があります。刑事処分が不起訴になるのか、罰金になるのか、正式裁判になるのかによって、会社への説明や対応方針も変わることがあります。

学校から停学や退学になることはあるのか

学生の場合、刑事事件が学校に知られると、停学、訓告、退学、生活指導、保護者面談などが問題になることがあります。

もっとも、刑事事件になったからといって、必ず退学になるわけではありません。

学校の対応は、校則や学則、事件の内容、学校との関係、被害者の有無、本人の反省、保護者の関わり、再発防止の状況などによって変わります。

校内での事件や、同級生・教職員が関係する事件では、学校内の安全や秩序の問題として扱われることがあります。

学校から事情を聞かれた場合、刑事事件としての取調べと、学校内での説明が並行して進むことがあります。学校に話した内容と警察での供述が大きく食い違うと、後で問題になる場合がありますので、説明内容は慎重に整理する必要があります。

未成年の子どもが関係している場合は、 少年事件で親がすべきこと のページも参考になります。

不起訴を目指すことと会社・学校への影響

会社や学校に知られたくない、生活への影響を抑えたいという場合、不起訴を目指せるかどうかは大きな問題になります。

不起訴になれば、通常は刑事裁判にかけられず、前科もつきません。そのため、会社や学校への対応でも重要な事情になることがあります。

不起訴の中でも、実務上よく問題になるのが起訴猶予です。起訴猶予とは、犯罪の疑いがある場合でも、事件の内容、本人の事情、犯罪後の状況などを踏まえ、検察官が裁判にかけないと判断する処分です。

被害者がいる事件では、示談や被害弁償、謝罪、再発防止策などが不起訴の判断に関係することがあります。刑事事件を早期に終わらせ、前科を避けることができれば、その後の会社対応や学校対応でも重要な事情になることがあります。

ただし、不起訴になれば会社や学校に絶対知られないという意味ではありません。逮捕や欠勤・欠席、報道、会社や学校への確認などにより、すでに事件を知られている場合もあります。

不起訴を目指す対応については、 千葉で不起訴を目指す方へ のページも参考になります。

罰金で終わっても前科になることに注意が必要です

刑事事件では、「正式な裁判にならず、罰金で終われば大きな問題ではない」と考えてしまう方もいます。

しかし、略式命令による罰金であっても、有罪の処分であり、前科として扱われます。

会社の就業規則、資格、職種、学校の学則や進路との関係では、罰金であっても影響が問題になることがあります。特に、資格職、公務員、教員、医療・福祉関係、金融関係、運転業務などでは、刑事処分の内容を慎重に確認する必要があります。

そのため、会社や学校への影響を抑えたい場合には、「罰金ならよい」と単純に考えるのではなく、不起訴を目指せる余地があるのか、罰金になった場合にどのような影響があるのかを早めに整理することが大切です。

前科の意味については、 前科とは のページも確認してください。

示談が会社や学校への影響に関係する場合

被害者がいる事件では、示談が成立しているかどうかが、刑事処分の見通しに影響することがあります。

示談が進むことで、不起訴や早期釈放、量刑判断に関係する場合があります。刑事処分の見通しが改善されれば、結果として会社や学校への影響を抑えやすくなることがあります。

たとえば、早期に釈放されて職場や学校に戻れる、不起訴により前科を避けられる、事件が長期化しにくくなるといった事情です。

ただし、会社や学校に知られたくないという焦りから、本人や家族が被害者へ直接連絡することは慎重に考える必要があります。被害者に不安を与えたり、証拠隠滅や口裏合わせを疑われたりするおそれがあります。

示談を考えている場合は、 千葉の刑事事件で示談したい方へ のページで、進め方と注意点を確認してください。

被害者への連絡方法に不安がある方は、 被害者と連絡を取りたい方へ も参考になります。

取調べ対応が会社・学校への影響につながることもある

会社や学校に知られたくないという不安が強いと、「早く終わらせたい」「とにかく穏便にしたい」と考え、取調べで十分に確認しないまま話してしまうことがあります。

しかし、供述調書に事実と違う内容が残ると、その後の処分や会社・学校対応に影響する場合があります。認めていない事実まで認めた形になったり、あいまいな記憶が断定的に書かれたりすると、後から修正することが難しくなることがあります。

会社や学校への影響を抑えたい場合でも、取調べで事実と違うことを認める必要はありません。黙秘権や供述調書の確認、署名押印の判断について、早めに整理しておくことが大切です。

取調べに不安がある方は、 千葉の刑事事件で取調べが不安な方へ のページも確認してください。

実名報道と会社・学校への影響

会社や学校に知られるきっかけとして、実名報道やネット記事が問題になることがあります。

事件が報道されると、勤務先、学校、同僚、同級生、先生、取引先、保護者などに知られる可能性が高まります。

実名報道を完全に防げるとは限りませんが、逮捕や勾留を避ける対応、早期釈放、不起訴、示談、被害者対応などを早めに進めることで、報道リスクや生活への影響を抑えることを検討できる場合があります。

すでに報道されてしまった場合には、記事の内容、事件の結果、不起訴や無罪などの事情、現在の生活への影響を踏まえて、訂正や削除の可能性を検討することがあります。

実名報道が不安な場合は、 実名報道を避けたい のページもあわせて確認してください。

職場や学校内の事件で注意すべきこと

職場や学校内の事件では、会社や学校に知られずに進めることが難しい場合があります。

たとえば、職場内での暴行、盗撮、横領、窃盗、ハラスメント、学校内での暴行、窃盗、盗撮、いじめに関連する事件などでは、会社や学校がすでに事情を把握していることがあります。

このような場合には、「知られないようにする」ことよりも、会社や学校に対してどのように説明するか、被害者や関係者との接触をどう避けるか、退職・異動・停学・退学の話が出た場合にどう対応するかが問題になります。

会社や学校から事情聴取を受ける場合も、刑事事件の取調べと並行して進むことがあります。そこで話した内容と警察での供述が大きく食い違うと、後で問題になることがありますので、説明内容は慎重に整理する必要があります。

公務員・教員・資格職・学生の場合

公務員、教員、医師、看護師、保育士、士業、金融機関勤務、運転業務などでは、刑事事件が職務や資格に影響することがあります。

職種によっては、報告義務、懲戒、欠格事由、登録や免許への影響が問題になる場合があります。

学生の場合も、学校の種類や校則、事件の内容によって、指導、停学、退学、推薦や進学への影響が問題になることがあります。特に、学校内の事件や同級生が関係する事件では、学校生活を続けるための環境調整も重要になります。

ただし、どのような影響が出るかは、職種、学校の種類、事件の内容、処分結果、会社や学校との関係によって大きく異なります。単に刑事事件になったというだけで、すべて同じ結果になるわけではありません。

家族が会社や学校に連絡する場合

本人が逮捕されている場合、家族が会社や学校に欠勤・欠席の連絡をしなければならないことがあります。

このとき、家族も強い不安の中で対応するため、何を言えばよいのか迷うと思います。

家族が連絡する場合も、詳しすぎる説明や、後で矛盾する説明は避けた方がよいことがあります。まずは、本人が出勤・登校できないこと、連絡が難しい状況であること、今後の見通しが分かり次第連絡することなど、必要な範囲にとどめる対応が考えられます。

ただし、会社や学校から具体的な説明を求められる場合や、無断欠勤・無断欠席扱いを避ける必要がある場合もあります。本人の職種、学校の種類、会社や学校との関係によって対応は変わりますので、家族だけで抱え込まないことが大切です。

家族が逮捕された場合の対応については、 家族が逮捕されたら のページも参考になります。

会社や学校に知られてしまった場合

すでに会社や学校に知られてしまった場合でも、そこで終わりではありません。

知られた後は、刑事処分の見通し、本人の反省状況、被害者対応、再発防止策、職務や学校生活への影響を整理して説明する必要があります。

会社から退職を求められたり、学校から退学や停学の話が出たりすることもあります。しかし、退職届を出すかどうか、処分を受け入れるかどうかは、慎重に判断すべきです。

焦って退職届を出したり、学校の説明に十分対応しないまま進めたりすると、後から対応が難しくなる場合があります。

会社や学校への対応では、刑事事件としての見通しと、労務上・学校上の対応を分けて考える必要があります。刑事事件が不起訴になる可能性がある段階で、会社や学校に対してどのように説明するかは特に慎重に検討すべきです。

少年事件・学生の事件では保護者の関わりも重要です

未成年や学生の事件では、刑事処分だけでなく、学校生活、家庭環境、進学、交友関係、再発防止策が重要になります。

少年事件では、家庭裁判所の手続、観護措置、少年審判、保護処分など、成人事件とは異なる手続が問題になることがあります。学校内外での事件では、保護者がどのように本人を支えるか、学校とどのように関わるかも大切です。

少年事件については、 少年事件とは少年事件の家庭裁判所の手続 も参考になります。

会社や学校に知られたくない場合に相談する意味

会社や学校に知られたくない場合、単に「会社や学校に連絡しないでほしい」と考えるだけでは不十分です。

逮捕や勾留を避けられるか、早期釈放を目指せるか、不起訴を目指せるか、示談を進めるべきか、取調べでどう対応するかを総合的に考える必要があります。

また、欠勤・欠席の連絡や説明は、事件の内容や手続の段階によって適切な対応が変わります。思い込みで動くと、刑事事件にも会社・学校対応にも悪い影響が出ることがあります。

会社や学校に知られたくないという不安が強いときほど、まずは現在の状況を整理することが大切です。逮捕されているのか、在宅事件なのか、警察の呼び出し段階なのか、会社や学校と事件の関係があるのかを確認したうえで、次に何をすべきかを考える必要があります。

弁護士坂口靖が会社・学校への影響を抑えるために重視している対応方針

私、坂口靖が会社や学校に知られたくないという相談で重視しているのは、刑事事件の見通しと生活上の影響を同時に整理することです。

まず、現在の段階を確認します。逮捕直後なのか、勾留中なのか、在宅事件なのか、警察から呼び出されている段階なのかによって、優先すべき対応は変わります。

そのうえで、早期釈放を目指すべきか、不起訴を目指すべきか、示談や被害者対応を急ぐべきか、取調べ方針を整えるべきか、会社や学校への説明をどの程度考えるべきかを整理します。

私が特に大切にしているのは、依頼者の仕事や学校生活を、刑事事件によって必要以上に壊さないことです。処分そのものだけでなく、職場復帰、学校生活、家族への説明、将来への影響まで見据えて対応することが重要だと考えています。

また、会社や学校に知られたくないからといって、事実と違う説明を作ったり、被害者へ直接連絡したり、取調べで不正確な供述をしたりすることは避けるべきです。影響を抑えるためには、焦って隠すのではなく、刑事手続と生活対応の両方を落ち着いて組み立てる必要があります。

当事務所でこれまで対応してきた刑事事件の一部は、 解決実績 として掲載しています。解決実績は過去の対応例であり、同じ罪名でも同じ結果になるとは限りませんが、相談前に当事務所の対応方針を確認したい方は、あわせてご覧ください。

弁護士としての経歴や刑事事件への考え方は、 弁護士紹介 のページにも掲載しています。

千葉で刑事事件を会社や学校に知られたくない方へ

刑事事件を会社や学校に知られたくないという不安は、とても切実です。仕事を失うのではないか、同僚や同級生に知られるのではないか、進学や将来に影響するのではないかと考えるのは自然なことです。

ただし、会社や学校に知られるかどうかは、事件の内容、逮捕や勾留の有無、会社や学校との関係、報道の有無、欠勤・欠席の状況などによって変わります。

必ず知られないと断言することはできませんが、早期釈放、不起訴、示談、取調べ対応、会社や学校への説明方法を整理することで、影響を抑える対応を検討できる場合があります。

千葉で刑事事件に関わり、会社や学校に知られたくない、仕事や学校生活への影響を抑えたいと感じている方は、まず今の段階を確認することが大切です。焦って説明を作ったり、必要以上に話したりする前に、状況を一つずつ整理していきましょう。

弁護士費用が気になる方は、 千葉での弁護士費用について もご確認ください。

会社・学校に知られたくない方のよくある質問

Q 刑事事件は必ず会社や学校に知られますか

A 必ず会社や学校に知られるわけではありません。在宅事件であれば、仕事や学校を続けながら捜査に対応できる場合もあります。ただし、逮捕や勾留で出勤・登校できない場合、警察が会社や学校に確認する場合、実名報道された場合、職場や学校の関係者が事件に関わっている場合には、知られる可能性があります。

Q 会社や学校に知られる一番大きな原因は何ですか

A 多くの場合、逮捕や勾留によって長期間出勤・登校できなくなることが大きな原因になります。本人が自由に連絡できないまま欠勤や欠席が続くと、家族や会社、学校が所在を確認することになり、事件が知られるリスクが高まります。

Q 逮捕されたら会社や学校に連絡されますか

A 逮捕されたからといって、必ず警察から会社や学校に連絡されるわけではありません。ただし、事件の内容が勤務先や学校と関係する場合や、証拠・関係者確認のために必要がある場合には、連絡が入ることがあります。また、欠勤や欠席が続くことで家族や会社・学校が本人の所在を確認する場合もあります。

Q 在宅事件なら会社や学校に知られませんか

A 在宅事件であっても、絶対に知られないとはいえません。ただ、逮捕・勾留されずに日常生活を続けながら捜査を受けるため、欠勤や欠席によって知られるリスクを抑えやすい場合があります。事件が会社や学校と関係している場合には、在宅事件でも連絡や確認が行われることがあります。

Q 警察の呼び出しは断れますか

A 在宅事件での呼び出しは任意捜査として行われることがありますが、理由なく無断で拒否すると、その後の捜査や逮捕の判断に影響する可能性があります。出頭するか、日程を調整できるか、取調べでどう対応するかを事前に整理しておくことが大切です。

Q 欠勤や欠席の理由をどう説明すればよいですか

A 事案によって対応は異なりますが、安易に虚偽の説明をすることは避けた方がよいです。後で説明が合わなくなり、会社や学校との信頼関係に影響することがあります。一方で、事件の内容を必要以上に詳しく話す必要があるとは限りません。必要な範囲で、後から矛盾しない説明を考えることが大切です。

Q 会社や学校に報告する義務はありますか

A 報告義務があるかどうかは、就業規則、雇用契約、校則、学則、職種、学校の種類、事件の内容によって変わります。すべての事件で当然に報告しなければならないとは限りませんが、職務や学校生活、資格、会社や学校の信用に関係する事件では報告が問題になることがあります。

Q 刑事事件になったら懲戒解雇されますか

A 刑事事件になったからといって、必ず懲戒解雇されるわけではありません。懲戒や解雇の有効性は、就業規則、事件の性質、職務との関係、会社への影響、処分の重さなどを踏まえて判断されます。会社から処分を示された場合でも、すぐに退職届を出すかどうかは慎重に考える必要があります。

Q 学校から退学や停学になることはありますか

A 事件の内容や校則・学則によっては、停学、訓告、退学、保護者面談、生活指導などが問題になることがあります。ただし、刑事事件になったからといって必ず退学になるわけではありません。学校との関係、被害者の有無、本人の反省、保護者の関わり、再発防止策などを踏まえて判断されます。

Q 不起訴になれば会社や学校への影響はなくなりますか

A 不起訴になれば、通常は刑事裁判にかけられず、前科もつきません。そのため、会社や学校への対応でも重要な事情になることがあります。ただし、すでに会社や学校に知られている場合や、事件内容が職務・学校生活に関係する場合には、不起訴になっても説明や内部対応が残ることがあります。

Q 罰金で終われば会社や学校への影響は小さいですか

A 罰金で終わることで正式裁判を避けられる場合はありますが、略式命令による罰金であっても前科として扱われます。就業規則、資格、職種、校則や学則との関係で影響が問題になることがあるため、罰金なら安心と単純に考えない方がよいです。

Q 家族が会社や学校に連絡してもよいですか

A 本人が逮捕されて連絡できない場合、家族が欠勤・欠席の連絡をする必要が出ることがあります。ただし、詳しすぎる説明や後で矛盾する説明は避けた方がよい場合があります。本人の職種、学校の種類、会社や学校との関係を踏まえて、必要な範囲で慎重に対応することが大切です。

Q 会社に知られた後、退職を求められたらどうすればよいですか

A 退職を求められても、すぐに退職届を出すかどうかは慎重に判断してください。刑事処分の見通し、就業規則、事件と業務の関係、会社の処分理由などを確認する必要があります。退職届を出すと後から撤回が難しくなる場合があります。

Q 学校に知られた後、退学を勧められたらどうすればよいですか

A 退学を勧められた場合でも、すぐに判断するのではなく、学校が何を理由にしているのか、校則や学則上どのような手続になるのか、刑事事件の見通しがどうなっているのかを確認することが大切です。本人や保護者だけで抱え込まず、状況を整理して対応する必要があります。

Q 実名報道されると会社や学校に知られますか

A 実名報道されると、勤務先、学校、同僚、同級生、先生、取引先などに知られる可能性が高まります。ただし、すべての事件が実名報道されるわけではありません。報道リスクを抑えるためには、早期釈放、不起訴、示談、被害者対応などを早めに検討することが重要になる場合があります。

Q 職場や学校内の事件でも知られずに済みますか

A 職場や学校内で起きた事件や、同僚・上司・先生・同級生が関係する事件では、会社や学校に知られずに進めることが難しい場合があります。そのような場合は、知られないことだけを目標にするのではなく、どのように説明するか、被害者や関係者との接触をどう避けるかを整理する必要があります。

Q 公務員・教員・資格職・学生の場合、影響は大きいですか

A 公務員、教員、医療・福祉関係、金融機関勤務、運転業務、資格職、学生などでは、刑事事件が職務、資格、学校生活、進学に影響することがあります。ただし、影響の内容は、職種、学校の種類、事件の内容、処分結果、職務や学校との関係によって異なります。

Q 千葉で刑事事件を会社や学校に知られたくない場合、まず何を確認すべきですか

A まずは、逮捕されているのか在宅事件なのか、会社や学校と事件に関係があるのか、欠勤・欠席が必要になるのか、警察や検察の手続がどの段階なのかを整理してください。そのうえで、早期釈放、不起訴、示談、取調べ対応、会社や学校への説明方法を検討することが大切です。

千葉県内全域(千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、木更津市、館山市、匝瑳市、東金市、銚子市など)の刑事事件に迅速対応。 年中無休対応即日接見対応。