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初犯でどうなるか不安な方へ|千葉の刑事事件で逮捕・不起訴・前科を弁護士が解説

相談室の机に置かれた書類と、向かい合って座る人物の手元のイメージ

このページで知ってほしいこと

初犯であっても、刑事事件として捜査を受ける以上、「何も起きない」「必ず不起訴になる」「逮捕されない」と決まっているわけではありません。逮捕や勾留、不起訴、罰金、前科の有無は、事件の内容、被害の程度、示談の有無、取調べでの供述、生活状況、証拠関係などによって変わります。

一方で、初犯であることは、処分の見通しを考えるうえで重要な事情の一つになり得ます。被害弁償や示談、反省状況、再発防止策、家族の監督体制、安定した生活環境などを早い段階で整えることで、不起訴や生活への影響を抑える対応を検討できる場合があります。

私、坂口靖が初犯の刑事事件で重視しているのは、「初犯だから大丈夫」と軽く考えすぎないこと、そして「もう終わりだ」と必要以上に悲観しすぎないことです。事件の内容と現在の段階を正確に整理し、逮捕・勾留を避けるのか、不起訴を目指すのか、示談を進めるのか、取調べ方針を整えるのかを、事案ごとに具体的に考えることが大切です。

「初犯なら大丈夫なのでしょうか」「警察から連絡が来ましたが、これから逮捕されますか」「前科がついてしまいますか」

初めて刑事事件に関わることになった方や、そのご家族にとって、何が起きるのか分からない時間は非常に大きな不安になると思います。

初犯であることは、刑事事件の見通しを考えるうえで重要な事情の一つです。ただし、初犯だから何も起きない、必ず不起訴になる、逮捕されないと決まっているわけではありません。

事件の内容、被害者の有無、被害弁償や示談の状況、認否、取調べでの供述、逃亡や証拠隠滅のおそれ、本人の生活状況など、複数の事情を総合して今後の流れが判断されます。

逮捕直後の流れを確認したい方は、 千葉で刑事事件により逮捕された方へ のページもあわせてご覧ください。逮捕後72時間、接見、勾留請求までの流れを整理しています。

このページでは、千葉で初犯の刑事事件に関わり、「これからどうなるのか」と不安を感じている方に向けて、初犯の意味、逮捕や勾留の可能性、不起訴、前科、罰金、示談、取調べ、家族ができることを整理します。

初犯とは何か

一般に「初犯」とは、過去に刑事処分を受けたことがない、または少なくとも同じような前科がないという意味で使われることが多い言葉です。

もっとも、刑事事件の見通しを考えるときには、単に本人が「初めてです」と説明すれば終わるものではありません。前科の有無、過去の警察沙汰、同種の行為を繰り返していないか、今回の事件に至る経緯などが確認されることがあります。

たとえば、今回初めて発覚した事件であっても、同じような行為が複数回ある場合には、一回限りの事件とは見られにくくなることがあります。

そのため、初犯かどうかを考えるときは、「前科がない」という一点だけでなく、今回の事件がどのような内容で、どのように発覚し、今後どのような対応を取るのかまで含めて見る必要があります。

前科の意味や影響について確認したい方は、 前科とは のページも参考になります。

初犯なら逮捕されないのか

初犯であっても、逮捕されることはあります。逮捕されるかどうかは、初犯かどうかだけではなく、逃亡のおそれや証拠隠滅のおそれ、事件の重大性、被害者との関係、捜査の必要性などによって判断されます。

一方で、初犯で、身元が安定しており、証拠隠滅のおそれが低いと見られる場合には、逮捕されずに在宅事件として捜査が進むこともあります。

在宅事件であっても、警察からの呼出し、取調べ、検察庁への呼出しなどが続くことがあります。「逮捕されていないから大丈夫」と考えすぎないことが大切です。

警察から呼び出しを受けている方は、 警察から呼び出しを受けたらどうすればよいか のページもあわせて確認してください。

在宅事件と身柄事件の違いを確認したい方は、 千葉で在宅事件・身柄事件の弁護を受けるなら も参考になります。

初犯でも勾留されることはあるのか

初犯であっても、逮捕後に勾留されることはあります。勾留が認められると、捜査段階では原則として10日間、やむを得ない事情がある場合にはさらに10日以内の延長が問題になります。

勾留されると、仕事、学校、家庭生活への影響が一気に大きくなります。初犯であっても、事件の内容や証拠関係、被害者との関係、生活状況によっては、勾留が問題になります。

そのため、初犯の事件では、早い段階で、身元引受人、住居、勤務先、家族の監督体制、証拠隠滅のおそれがない事情などを整理することが重要になる場合があります。

釈放や勾留を避けるための対応については、 千葉の刑事事件で釈放を目指す方へ のページで詳しく整理しています。

勾留そのものについて確認したい方は、 勾留されたら何が起きるのか のページも参考になります。

初犯で特に見られやすいポイント

初犯の事件で特に重要になりやすいのは、事件そのものの重さと、事件後の対応です。

同じ初犯でも、被害が小さい事件と重大な被害が出ている事件では、見通しは大きく変わります。暴行、傷害、窃盗、詐欺、横領、性犯罪、交通事故、薬物事件など、事件類型によって重視される事情も異なります。

被害者がいる事件では、被害の内容や金額、けがの程度、精神的な負担、被害者の処罰感情などが重要になります。

また、初犯であっても、同種行為の反復、余罪の有無、証拠関係、スマートフォンや防犯カメラなどの客観証拠、本人の供述内容によって、見通しが変わることがあります。

被害弁償や示談の状況

被害者がいる事件では、被害弁償や示談の有無が見通しに影響することがあります。

示談では、被害金や慰謝料の支払いだけでなく、謝罪、被害者の意向、今後接触しない約束、再発防止策などが問題になることがあります。

もっとも、示談が成立すれば必ず不起訴になるわけではありません。また、本人や家族が直接被害者に連絡を取ることで、かえって問題が大きくなることもあります。

示談を考えている場合は、 千葉の刑事事件で示談したい方へ刑事事件の示談 のページも確認してください。

被害者への連絡方法に不安がある場合は、 被害者と連絡を取りたい方へ のページで、直接連絡のリスクも含めて整理しておくことが大切です。

認否と取調べ対応

初犯の方は、取調べで何を話せばよいのか分からず、不安や焦りから必要以上に話してしまうことがあります。

事実と違う内容の供述調書が作られたり、あいまいなまま署名押印してしまったりすると、後から修正することが難しくなる場合があります。

取調べでは、黙秘権、供述調書の確認、署名押印の判断が重要になります。調書の内容に納得できない場合には、訂正を求めたり、署名押印をしないという判断が問題になることもあります。

取調べが不安な場合は、 千葉の刑事事件で取調べが不安な方へ のページで、供述調書や黙秘権について確認しておくことをおすすめします。

初犯なら不起訴になるのか

初犯であることは、不起訴を目指すうえで有利な事情の一つになることがあります。

特に、被害が比較的小さい事件、被害弁償や示談が進んでいる事件、本人が反省し再発防止策を具体的に考えている事件では、不起訴の可能性を検討できる場合があります。

不起訴の中でも、初犯の事件で実務上問題になりやすいのが起訴猶予です。起訴猶予とは、犯罪の疑いがある場合でも、事件の内容、本人の事情、被害者対応、反省状況、再発防止の環境などを踏まえ、検察官が裁判にかける必要はないと判断する処分です。

初犯の事件では、犯罪後の情況が特に重要になることがあります。被害者への謝罪や被害弁償、示談、本人の反省、家族による監督体制、通院や環境調整など、事件後にどのような対応を取ったかが見られることがあります。

ただし、初犯だから必ず不起訴になるわけではありません。事件の重大性、被害者の処罰感情、同種行為の有無、社会的影響、証拠関係などによって判断は変わります。

不起訴については、 千葉で不起訴を目指す方へ のページも参考になります。

初犯でも前科がつくことはあるのか

初犯でも、罰金刑や有罪判決を受ければ前科がつきます。

正式な裁判で有罪判決を受けた場合だけでなく、略式手続で罰金となった場合にも、前科として扱われます。

「罰金で終わるなら前科ではない」と誤解されることがありますが、これは正確ではありません。罰金も刑罰の一つであり、略式命令による罰金であっても、有罪の処分であることに変わりはありません。

一方で、罰金で終わることにより、長期の身体拘束や正式裁判を避けられる場合もあります。そのため、罰金で終わる見通しなのか、不起訴を目指せる余地があるのか、仕事や資格への影響をどう考えるのかを、早い段階で整理することが大切です。

初犯で罰金や執行猶予になることはあるのか

事件の内容によっては、初犯で罰金となることがあります。また、起訴されて正式裁判になった場合でも、事案によっては執行猶予付き判決が検討されることがあります。

執行猶予は、刑の言渡しを受けた場合に、その刑の執行を一定期間猶予する制度です。一般に、初犯であること、反省していること、被害弁償や示談が進んでいること、再発防止の環境が整っていることなどが、情状として考慮されることがあります。

もっとも、罰金や執行猶予は「何もなかった」という意味ではありません。罰金も有罪の処分ですし、執行猶予付き判決も有罪判決です。仕事や資格、今後の生活への影響が問題になることもあります。

執行猶予について確認したい方は、 執行猶予とは のページも参考になります。

起訴後の流れについては、 千葉で起訴されたらどうなるのか もあわせて確認してください。

初犯の事件で家族ができること

家族ができることは、事件の段階によって変わります。

逮捕されている場合には、まず本人の所在、接見の可否、今後の勾留の見通しを確認する必要があります。逮捕されていない在宅事件の場合でも、警察からの呼出し日程、事件の内容、本人の認識を整理することが大切です。

一定のご家族は、刑事事件で弁護人を選任できる場合があります。本人が逮捕されていて自分で動けないとき、家族が早い段階で弁護士に相談し、接見や釈放に向けた対応を進めることが重要になることがあります。

家族が逮捕された場合の対応については、 家族が逮捕されたら のページでも詳しく説明しています。

一方で、家族が焦って被害者へ直接連絡したり、本人に「こう言えば大丈夫」と決めつけて伝えたりすると、かえって不利になることがあります。特に取調べ前後は、思い込みで動かず、事実関係と今後の流れを落ち着いて整理することが重要です。

仕事や学校への影響を抑えるために

初犯であっても、逮捕や勾留が続くと、欠勤、欠席、勤務先への連絡、学校への説明などが問題になります。

事件の内容によっては、報道や職場内での発覚を心配される方もいます。すべての事件が会社や学校に知られるわけではありませんが、身柄拘束が長引けば、説明が必要になる場面が増えます。

生活への影響を抑えるためには、早期釈放を目指す対応、不起訴を目指す対応、職場や学校への説明方法の整理などを、状況に応じて考える必要があります。

仕事や生活への影響が不安な場合は、 千葉の刑事事件で生活への影響を抑えたい方へ会社・学校に知られたくない方へ のページもあわせて確認してください。

実名報道が不安な方は、 実名報道を避けたい も参考になります。

初犯でも事件類型によって見通しは変わります

初犯といっても、事件の種類によって重視される事情は異なります。

暴行、傷害、脅迫などの事件では、被害者対応、示談、再発防止策が重要になることがあります。暴力犯罪については、 千葉の暴力犯罪とは のページで整理しています。

窃盗、詐欺、横領、器物損壊などの事件では、被害弁償、示談、余罪の有無、再発防止策が問題になることがあります。財産犯罪については、 千葉の財産犯罪を弁護士が解説 も参考になります。

性犯罪では、被害者の意向、接触禁止、示談、供述内容、再発防止策が慎重に問題になります。性犯罪については、 性犯罪とは のページも確認してください。

薬物事件では、示談ではなく、使用状況、所持量、入手経路、再犯防止、治療や支援体制が重要になることがあります。薬物犯罪については、 薬物犯罪とは も参考になります。

交通事件では、事故の内容、被害の程度、被害者対応、保険対応、免許への影響などが問題になります。交通犯罪については、 交通犯罪とは も確認してください。

弁護士坂口靖が初犯の刑事事件で重視している対応方針

初犯の事件では、本人もご家族も刑事手続に慣れていません。そのため、警察からの電話、取調べ、被害者対応、示談、検察庁からの呼出しなど、一つひとつの場面で判断を迷いやすくなります。

私、坂口靖は、まず現在の段階を確認します。逮捕されているのか、在宅事件なのか、警察から呼び出されている段階なのか、すでに検察庁に送られているのかによって、対応の優先順位は変わります。

そのうえで、事件の内容、証拠関係、被害者の有無、取調べでの供述内容、示談の可能性、家族の監督体制、仕事や学校への影響を整理します。

私が特に大切にしているのは、初犯だからといって軽く見ないことです。初犯であっても、供述調書の内容、被害者対応、示談の進め方、身柄拘束への対応を誤ると、前科や生活への影響が残ることがあります。

反対に、早い段階で事実関係を整理し、必要な示談や再発防止策、家族の監督体制を整えることで、不起訴や早期釈放、生活への影響を抑えるための方針を立てやすくなることがあります。

当事務所でこれまで対応してきた刑事事件の一部は、 解決実績 として掲載しています。解決実績は過去の対応例であり、同じ罪名でも同じ結果になるとは限りませんが、相談前に当事務所の対応方針を確認したい方は、あわせてご覧ください。

弁護士としての経歴や刑事事件への考え方は、 弁護士紹介 のページにも掲載しています。

千葉で初犯の刑事事件に不安がある方へ

初犯の刑事事件では、事件の内容によって見通しが大きく変わります。逮捕されるのか、勾留されるのか、不起訴を目指せるのか、前科がつく可能性があるのかは、個別の事情を確認しなければ判断できません。

初犯だから大丈夫と決めつけることも、必要以上に悲観することも、どちらも危険です。大切なのは、今どの段階にあり、次に何を確認すべきかを一つずつ整理することです。

千葉で刑事事件に関わり、「初犯でどうなるのか」と不安を感じている方は、早めに状況を整理し、弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士費用が気になる方は、 千葉での弁護士費用について もご確認ください。

初犯でどうなるかに関するよくある質問

Q 初犯なら逮捕されませんか

A 初犯であっても、逮捕されることはあります。逮捕されるかどうかは、初犯かどうかだけでなく、事件の内容、逃亡のおそれ、証拠隠滅のおそれ、被害者との関係などによって判断されます。一方で、身元が安定していて在宅事件として進む場合もあります。

Q 初犯でも勾留されることはありますか

A あります。初犯であっても、事件の内容や証拠関係、被害者との関係、生活状況などによっては勾留が問題になります。勾留されると仕事や学校、家庭生活への影響が大きくなるため、早い段階で釈放に向けた事情を整理することが大切です。

Q 初犯なら不起訴になりますか

A 初犯であることは、不起訴を目指すうえで有利な事情になることがあります。ただし、必ず不起訴になるわけではありません。被害の大きさ、示談の有無、反省状況、同種行為の有無、証拠関係などを踏まえて判断されます。

Q 起訴猶予とは何ですか

A 起訴猶予とは、犯罪の疑いがある場合でも、事件の内容、本人の事情、被害者対応、反省状況、再発防止の環境などを踏まえ、検察官が裁判にかけないと判断する不起訴処分の一つです。初犯の事件では、示談や被害弁償、家族の監督体制などが重要な事情になることがあります。

Q 初犯でも前科がつくことはありますか

A あります。罰金刑や有罪判決を受ければ、初犯であっても前科がつきます。略式手続で罰金となった場合も前科として扱われます。前科を避けたい場合は、不起訴を目指せるかどうかを早めに検討することが大切です。

Q 罰金で終われば大きな問題ではないのでしょうか

A 罰金で終わることにより、正式裁判や長期の身体拘束を避けられる場合はあります。ただし、罰金も有罪の処分であり、前科になります。仕事、資格、今後の生活への影響が気になる場合は、罰金でよいのか、不起訴を目指せるのかを慎重に考える必要があります。

Q 執行猶予がつけば前科はつきませんか

A 執行猶予付き判決も有罪判決です。そのため、実刑にならなかったとしても、前科がつかないという意味ではありません。初犯の事件では、執行猶予を目指す段階なのか、不起訴を目指せる段階なのかを区別して考える必要があります。

Q 初犯で示談ができれば不起訴になりますか

A 示談は重要な事情になることがありますが、示談が成立すれば必ず不起訴になるわけではありません。事件の内容や被害の程度、被害者の意向、本人の反省状況なども見られます。また、被害者へ直接連絡することで問題が大きくなることもあるため、進め方には注意が必要です。

Q 警察から呼び出しを受けています。初犯ならそのまま行けばよいですか

A 呼出しに応じること自体は重要ですが、何を聞かれるのか、どのような容疑なのか、取調べで作られる調書にどう対応するのかを理解しないまま行くと、不安や焦りから不正確な説明をしてしまうことがあります。呼出し前に状況を整理しておくと安心です。

Q 家族は何をすればよいですか

A まずは、事件の内容、本人が逮捕されているのか在宅事件なのか、警察や検察からどのような連絡が来ているのかを整理してください。一定のご家族は弁護人を選任できる場合がありますので、本人が動けないときは、家族が早めに相談することも大切です。

Q 初犯の相談はいつ弁護士にすればよいですか

A 警察から連絡が来た段階、逮捕された直後、被害者対応を考え始めた段階など、早い時点で相談する意味があります。事件の見通しは、初動対応によって変わることがあります。千葉で初犯の刑事事件に不安がある場合は、早めに現在の状況を整理することが大切です。

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