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初犯でどうなるか不安な方へ

相談室の机に置かれた書類と、向かい合って座る人物の手元のイメージ

「初犯なら大丈夫なのか」「警察から連絡が来たが、このあと逮捕されるのか」「前科がついてしまうのか」。初めて刑事事件に関わることになった方や、そのご家族にとって、何が起きるのか分からない時間は大きな不安になると思います。

初犯であることは、刑事事件の見通しを考えるうえで重要な事情の一つです。ただし、初犯だから何も起きない、必ず不起訴になる、逮捕されないと決まっているわけではありません。事件の内容、被害の有無、被害弁償や示談の状況、認否、逃亡や証拠隠滅のおそれなど、いくつもの事情を見ながら判断されます。

このページでは、千葉で刑事事件に関わってしまい、「初犯でどうなるのか」と不安を感じている方に向けて、確認すべきポイントと今後の流れを整理します。

初犯とは何か

一般に「初犯」とは、過去に刑事処分を受けたことがない、または少なくとも同じような前科がないという意味で使われることが多い言葉です。ただし、法律上の判断では、単に本人が「初めてです」と説明すれば終わるものではありません。

前科の有無、過去の警察沙汰、同種の行為を繰り返していないか、今回の事件に至る経緯などが確認されることがあります。たとえば、今回初めて発覚した事件であっても、同じような行為が複数回ある場合には、一回限りの事件とは見られにくくなることがあります。

そのため、初犯かどうかを考えるときは、「前科がない」という一点だけでなく、今回の事件がどのような内容で、どのように発覚し、今後どのような対応を取るのかまで含めて見る必要があります。

初犯なら逮捕されないのか

初犯であっても、逮捕されることはあります。逮捕されるかどうかは、初犯かどうかだけではなく、逃亡のおそれや証拠隠滅のおそれ、事件の重大性、被害者との関係、捜査の必要性などによって判断されます。

一方で、初犯で、身元が安定しており、証拠隠滅のおそれが低いと見られる場合には、逮捕されずに在宅事件として捜査が進むこともあります。在宅事件であっても、警察からの呼び出し、取調べ、検察庁への呼び出しなどが続くことがありますので、「逮捕されていないから大丈夫」と考えすぎないことが大切です。

逮捕後の流れが不安な場合は、千葉で刑事事件により逮捕された方へのページで、逮捕直後に何が起きるのかを確認できます。逮捕されずに呼び出しを受けている場合は、警察から連絡が来たときの対応も関係します。

逮捕後はどのような流れになるのか

逮捕された場合、短い時間の中で手続が進みます。警察から検察官への送致、検察官による勾留請求の判断、裁判官による勾留の判断が続くため、本人や家族が落ち着いて状況を把握する前に、身柄拘束が続くかどうかの大事な判断が行われることがあります。

勾留が決まると、原則として10日間、延長を含めると最大20日間、捜査段階で身体拘束が続くことがあります。初犯であっても、事件の内容や証拠関係、被害者との関係、生活状況によっては勾留が問題になります。

勾留されると、仕事、学校、家庭生活への影響が一気に大きくなります。そのため、初犯の事件では、早い段階で身元引受人、住居、勤務先、家族の監督体制、証拠隠滅のおそれがない事情などを整理することが重要になる場合があります。

釈放や勾留を避けるための対応については、千葉の刑事事件で釈放を目指す方へのページで詳しく整理しています。

初犯で特に見られやすいポイント

初犯の事件で特に重要になりやすいのは、事件そのものの重さと、事件後の対応です。同じ初犯でも、被害が小さい事件と重大な被害が出ている事件では、見通しは大きく変わります。

被害の大きさ

被害者がいる事件では、被害の内容や金額、けがの程度、精神的な負担などが重要になります。万引き、窃盗、暴行、傷害、性犯罪、交通事故など、事件の種類によって重視される事情も異なります。

被害弁償や示談の状況

被害者がいる事件では、被害弁償や示談の有無が見通しに影響することがあります。もっとも、示談が成立すれば必ず不起訴になるわけではありませんし、本人や家族が直接連絡を取ることで、かえって問題が大きくなることもあります。

示談を考えている場合は、千葉の刑事事件で示談したい方へのページも確認してください。被害者への連絡方法に不安がある場合は、被害者に連絡してよいのかを先に整理することが大切です。

認否と取調べ対応

初犯の方は、取調べで何を話せばよいのか分からず、不安や焦りから必要以上に話してしまうことがあります。事実と違う内容の調書が作られたり、あいまいなまま署名してしまったりすると、後から修正することが難しくなる場合があります。

取調べでは、黙秘権や供述調書の確認が重要になります。調書の内容に納得できない場合には、訂正を求めたり、署名押印をしないという判断が問題になることもあります。取調べが不安な場合は、千葉の刑事事件で取調べが不安な方へのページで、供述調書や黙秘権について確認しておくとよいでしょう。

初犯なら不起訴になるのか

初犯であることは、不起訴を目指すうえで有利な事情の一つになることがあります。特に、被害が比較的小さい事件、被害弁償や示談が進んでいる事件、本人が反省し再発防止策を具体的に考えている事件では、不起訴の可能性を検討できる場合があります。

不起訴の中でも、実務上よく問題になるのが「起訴猶予」です。起訴猶予とは、犯罪の疑いがある場合でも、事件の内容、本人の事情、被害者対応、反省状況、再発防止の環境などを踏まえ、検察官が裁判にかける必要はないと判断する処分です。

初犯の事件では、この「犯罪後の情況」が特に重要になることがあります。被害者への謝罪や被害弁償、示談、本人の反省、家族による監督体制、通院や環境調整など、事件後にどのような対応を取ったかが見られることがあります。

ただし、初犯だから必ず不起訴になるわけではありません。事件の重大性、被害者の処罰感情、同種行為の有無、社会的影響、証拠関係などによって判断は変わります。不起訴については、千葉で不起訴を目指す方へのページも参考になります。

初犯でも前科がつくことはあるのか

初犯でも、罰金刑や有罪判決を受ければ前科がつきます。正式な裁判で有罪判決を受けた場合だけでなく、略式手続で罰金となった場合にも、前科として扱われます。

「罰金で終わるなら前科ではない」と誤解されることがありますが、これは正確ではありません。罰金も刑罰の一つであり、略式命令による罰金であっても、有罪の処分であることに変わりはありません。

一方で、罰金で終わることにより、長期の身体拘束や正式裁判を避けられる場合もあります。そのため、罰金で終わる見通しなのか、不起訴を目指せる余地があるのか、仕事や資格への影響をどう考えるのかを、早い段階で整理することが大切です。

前科の意味や影響については、前科とは何かのページでも整理しています。

初犯で罰金や執行猶予になることはあるのか

事件の内容によっては、初犯で罰金となることがあります。また、起訴されて正式裁判になった場合でも、事案によっては執行猶予付き判決が検討されることがあります。

執行猶予は、刑の言渡しを受けた場合に、その刑の執行を一定期間猶予する制度です。一般に、初犯であること、反省していること、被害弁償や示談が進んでいること、再発防止の環境が整っていることなどが、情状として考慮されることがあります。

もっとも、罰金や執行猶予は「何もなかった」という意味ではありません。罰金も有罪の処分ですし、執行猶予付き判決も有罪判決です。仕事や資格、今後の生活への影響が問題になることもあります。

そのため、初犯の事件では、単に「実刑にならなければよい」と考えるだけでなく、前科を避けられる可能性があるのか、生活への影響をどこまで抑えられるのかを含めて考えることが大切です。

家族ができること

家族ができることは、事件の段階によって変わります。逮捕されている場合には、まず本人の所在、接見の可否、今後の勾留の見通しを確認する必要があります。逮捕されていない在宅事件の場合でも、警察からの呼び出し日程、事件の内容、本人の認識を整理することが大切です。

一定のご家族は、刑事事件で弁護人を選任できる場合があります。本人が逮捕されていて自分で動けないとき、家族が早い段階で弁護士に相談し、接見や釈放に向けた対応を進めることが重要になることがあります。

一方で、家族が焦って被害者へ直接連絡したり、本人に「こう言えば大丈夫」と決めつけて伝えたりすると、かえって不利になることがあります。特に取調べ前後は、思い込みで動かず、事実関係と今後の流れを落ち着いて整理することが重要です。

家族として何を確認すべきかは、家族が逮捕されたらのページでも詳しく説明しています。

仕事や学校への影響を抑えるために

初犯であっても、逮捕や勾留が続くと、欠勤、欠席、勤務先への連絡、学校への説明などが問題になります。事件の内容によっては、報道や職場内での発覚を心配される方もいます。

生活への影響を抑えるためには、早期釈放を目指す対応、不起訴を目指す対応、職場や学校への説明方法の整理などを、状況に応じて考える必要があります。

仕事や生活への影響が不安な場合は、千葉の刑事事件で生活への影響を抑えたい方へのページもあわせて確認してください。

初犯の事件で相談する意味

初犯の方は、刑事手続そのものに慣れていません。そのため、警察からの電話、取調べ、被害者対応、示談、検察庁からの呼び出しなど、一つひとつの場面で「何をしてよいのか分からない」という状態になりやすいです。

刑事事件では、早い段階で対応を誤ると、後から取り返しにくいことがあります。逆に、事件の内容、証拠関係、被害者対応、身柄拘束の見通しを早めに整理できれば、不起訴や早期釈放、生活への影響を抑えるための方針を立てやすくなります。

初犯だからこそ、軽く考えすぎず、かといって必要以上に悲観しすぎず、いま置かれている状況を正確に把握することが大切です。

初犯でどうなるか不安な方へ

初犯の刑事事件では、事件の内容によって見通しが大きく変わります。逮捕されるのか、勾留されるのか、不起訴を目指せるのか、前科がつく可能性があるのかは、個別の事情を確認しなければ判断できません。

千葉で刑事事件に関わり、「初犯でどうなるのか」と不安を感じている方は、早めに状況を整理することが大切です。思い込みで動く前に、今どの段階にあり、次に何を確認すべきかを一つずつ整理していきましょう。

初犯でどうなるかに関するよくある質問

初犯なら逮捕されませんか?

初犯であっても、逮捕されることはあります。逮捕されるかどうかは、初犯かどうかだけでなく、事件の内容、逃亡のおそれ、証拠隠滅のおそれ、被害者との関係などによって判断されます。一方で、身元が安定していて在宅事件として進む場合もあります。

初犯でも勾留されることはありますか?

あります。初犯であっても、事件の内容や証拠関係、被害者との関係、生活状況などによっては勾留が問題になります。勾留されると仕事や学校、家庭生活への影響が大きくなるため、早い段階で釈放に向けた事情を整理することが大切です。

初犯なら不起訴になりますか?

初犯であることは、不起訴を目指すうえで有利な事情になることがあります。ただし、必ず不起訴になるわけではありません。被害の大きさ、示談の有無、反省状況、同種行為の有無、証拠関係などを踏まえて判断されます。

起訴猶予とは何ですか?

起訴猶予とは、犯罪の疑いがある場合でも、事件の内容、本人の事情、被害者対応、反省状況、再発防止の環境などを踏まえ、検察官が裁判にかけないと判断する不起訴処分の一つです。初犯の事件では、示談や被害弁償、家族の監督体制などが重要な事情になることがあります。

初犯でも前科がつくことはありますか?

あります。罰金刑や有罪判決を受ければ、初犯であっても前科がつきます。略式手続で罰金となった場合も前科として扱われます。前科を避けたい場合は、不起訴を目指せるかどうかを早めに検討することが大切です。

罰金で終われば大きな問題ではないのでしょうか?

罰金で終わることにより、正式裁判や長期の身体拘束を避けられる場合はあります。ただし、罰金も有罪の処分であり、前科になります。仕事、資格、今後の生活への影響が気になる場合は、罰金でよいのか、不起訴を目指せるのかを慎重に考える必要があります。

執行猶予がつけば前科はつきませんか?

執行猶予付き判決も有罪判決です。そのため、実刑にならなかったとしても、前科がつかないという意味ではありません。初犯の事件では、執行猶予を目指す段階なのか、不起訴を目指せる段階なのかを区別して考える必要があります。

初犯で示談ができれば不起訴になりますか?

示談は重要な事情になることがありますが、示談が成立すれば必ず不起訴になるわけではありません。事件の内容や被害の程度、被害者の意向、本人の反省状況なども見られます。また、被害者へ直接連絡することで問題が大きくなることもあるため、進め方には注意が必要です。

警察から呼び出しを受けています。初犯ならそのまま行けばよいですか?

呼び出しに応じること自体は重要ですが、何を聞かれるのか、どのような容疑なのか、取調べで作られる調書にどう対応するのかを理解しないまま行くと、不安や焦りから不正確な説明をしてしまうことがあります。呼び出し前に状況を整理しておくと安心です。

家族は何をすればよいですか?

まずは、事件の内容、本人が逮捕されているのか在宅事件なのか、警察や検察からどのような連絡が来ているのかを整理してください。一定のご家族は弁護人を選任できる場合がありますので、本人が動けないときは、家族が早めに相談することも大切です。

初犯の相談はいつ弁護士にすればよいですか?

警察から連絡が来た段階、逮捕された直後、被害者対応を考え始めた段階など、早い時点で相談する意味があります。事件の見通しは、初動対応によって変わることがあります。千葉で初犯の刑事事件に不安がある場合は、早めに現在の状況を整理することが大切です。

プロスペクト法律事務所の弁護士坂口靖の写真

弁護士 坂口 靖

プロスペクト法律事務所 / 千葉県弁護士会所属

千葉で刑事事件に注力。逮捕・示談・不起訴のご相談に対応しています。

千葉県内全域(千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、木更津市、館山市、匝瑳市、東金市、銚子市など)の刑事事件に迅速対応。 年中無休対応即日接見対応。