大麻使用罪をめぐる最近の動きについて、実際に起訴が出てきている事案を踏まえ、弁護士の立場から解説しました。
本記事では、動画の内容をもとに、大麻使用罪で逮捕・起訴されるケースの考え方を文章でも整理しています。
大麻使用罪で逮捕・起訴されるケースの特徴
大麻使用罪(施用罪)については、「尿検査を受けてしまったが逮捕されるのか」「このまま起訴されるのか」といった不安の声を多く耳にします。
刑事事件では、逮捕や起訴に至るかどうかは事案ごとに異なり、捜査の流れや事実関係が重要になります。
大麻使用罪は所持事件とセットで判断されることが多い
現時点で把握している限り、大麻使用罪で起訴されているケースの多くは、大麻の所持事件と密接に関連しています。
たとえば、大麻の共同所持で逮捕されたものの、所持については不起訴となり、その後に大麻使用の容疑で再逮捕され、使用のみが起訴されるケースや、大麻所持で起訴された後に、大麻使用について追起訴されるケースなどが見受けられます。
このように、大麻使用罪は単独で問題になるというより、他の刑事事件とあわせて判断される傾向があります。
尿検査のみで逮捕・起訴されるケースは多くない
一方で、大麻の所持とは無関係で、職務質問を受けた際に尿検査のみを受け、その結果だけを理由に大麻使用罪として単独で起訴されたという事案については、現時点では多くは確認されていません。
ただし、捜査の運用は今後変わる可能性があり、「今回は大丈夫だろう」と自己判断するのは危険です。
逮捕や起訴が不安な場合は早めに弁護士へ相談を
大麻使用罪を含む刑事事件では、逮捕前後の対応や弁護士への相談時期が結果に大きく影響することがあります。
警察から呼び出しを受けている場合や、尿検査を受けてしまった場合には、早い段階で刑事事件を扱う弁護士に相談することで、今後の見通しや対応方針が明確になります。
動画で詳しく解説しています
本記事で取り上げた内容については、YouTube動画でも詳しく解説しています。
実際の相談を踏まえた実務的な話をしていますので、あわせてご覧ください。
千葉県弁護士会所属
プロスペクト法律事務所
弁護士 坂口 靖
大麻使用罪(施用罪)で逮捕される可能性はあります。
ただし、実際には事案ごとに判断されており、尿検査の結果だけで直ちに逮捕されるとは限りません。
捜査の経過や、他の容疑(大麻所持など)との関係が重視されることが多いのが実情です。
尿検査で陽性反応が出たとしても、必ず起訴されるわけではありません。
現時点では、大麻使用罪で起訴されているケースの多くは、大麻所持など他の事件と併せて判断されている傾向があります。
個別の事情によって結論は大きく異なります。
理論上は可能ですが、現時点では、大麻の所持とは無関係で、尿検査の結果のみを理由として単独で起訴されたケースは多くは確認されていません。
ただし、今後の捜査運用が変わる可能性もあるため、安易な判断は避けるべきです。
警察から呼び出しを受けている場合や、尿検査を受けてしまった場合には、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
事前に見通しや注意点を把握することで、不利な対応を避けられることがあります。
千葉で大麻使用罪を含む刑事事件について相談したい場合は、刑事事件を取り扱う弁護士に直接相談することが重要です。
初動対応や捜査段階での対応について、具体的な助言を受けることができます。
弁護士との相談内容は守秘義務の対象となります。
正当な理由なく、相談内容が警察や第三者に伝わることはありませんので、安心してご相談ください。
はい、可能です。
むしろ、逮捕前の段階で相談することで、今後の対応方針を整理できる場合があります。
不安がある場合は、早めの相談が重要です。
大麻使用罪でお困りの方へ(逮捕・起訴のご相談に対応)
プロスペクト法律事務所(弁護士 坂口 靖)は、大麻使用罪(施用罪)を含む刑事事件について、 これまで多数のご相談・弁護活動を行ってきました。 尿検査を受けてしまった場合の対応や、逮捕・起訴の可能性を踏まえた助言を行っています。
大麻使用事件では、初動対応や弁護士への相談時期によって、 その後の手続や結果が大きく変わることがあります。 「このまま逮捕されるのか」「起訴される可能性はあるのか」といった不安がある場合も、 一人で判断せず、早めにご相談ください。
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