ガーシー元議員の初公判が開かれる
2023年9月19日、ガーシー元議員(本名:東谷義和氏)の初公判が行われました。報道によると、弁護側は一部争う姿勢を示した一方で、被告人本人は脅迫行為の事実関係そのものを認めています。
ただし、法的な評価や主張については「弁護士に任せる」と発言したとされています。弁護人は今回の事件を「常習的脅迫」と評価するのは不当であるとして、常習性の有無を主要な争点に掲げました。
弁護側の主張の狙いとは
今回の主張は、「事実は認めつつも法的評価を争う」という立場に基づいています。つまり、ガーシー氏自身が事件の事実を否定しているわけではありません。
一方で、弁護人が常習性を否定することで、保釈を有利に進める意図があると考えられます。事実を認めている以上、証拠隠滅の可能性は低いと主張しやすくなるためです。
裁判所の判断と保釈の見通し
もっとも、裁判の実務上は弁護人が一部でも争っている場合、裁判所は「証拠隠滅の可能性がある」と判断し、保釈を認めない傾向も見られます。しかし、今回の事件は内容的に極めて重い犯罪とは言えません。
そのため、私は「保釈が認められる可能性は高い」との見方をしています。仮に裁判所が保釈を却下すれば、非常に厳しい判断といえるでしょう。
保釈金と社会的影響
もし逃亡や再犯のリスクを懸念するのであれば、保釈金を高額に設定するなど、実務的な対応も可能です。それにもかかわらず保釈を認めない場合は、裁判所の「人質司法的対応」と批判される可能性があります。
今後、保釈が認められるかどうかによって、事件の評価や社会的議論が大きく変わるでしょう。
今後の注目点
今回の初公判では、事実関係を認めつつ法的評価を争うという特殊な構図が見られました。そのため、裁判所の判断がどのように示されるかが大きな注目点となります。
また、保釈が認められた場合や却下された場合には、いずれも大きな報道が予想されます。今後の裁判の進展に引き続き注目が集まるでしょう。
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▶️ ガーシー元議員の初公判について弁護士が解説(YouTube)
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