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薬物犯罪とは|覚醒剤・大麻など薬物に関する刑事事件

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薬物犯罪には、覚醒剤事件、大麻事件、麻薬・向精神薬に関する事件など、さまざまな類型があります。これらの事件では、所持、使用、譲渡、譲受、栽培、営利目的の疑いなどが問題になることがあり、突然の逮捕や捜索差押えにつながることもあります。

また、薬物犯罪は、発見された薬物そのものだけでなく、尿検査、スマートフォンの内容、関係者の供述、やり取りの履歴など、多くの事情が問題になりやすい分野です。何をどのように説明するか、どの段階で弁護士が関与するかによって、その後の見通しが変わることもあります。

このページでは、薬物犯罪に関する主な事件の種類、逮捕後の流れ、争点、弁護士ができることについて、全体像が分かるように整理しています。千葉で薬物事件の刑事事件について不安を抱えている方、ご家族が逮捕されて困っている方は、まず落ち着いて全体像を確認してください。

薬物犯罪にはどのような事件があるのか

薬物犯罪といっても、内容は一つではありません。覚醒剤に関する事件、大麻に関する事件、麻薬や向精神薬に関する事件など、対象となる薬物によって問題となる法律や争点は異なります。また、単に持っていた場合だけでなく、使用、譲渡、譲受、栽培、営利目的の有無など、行為の内容によっても事件の性質は大きく変わります。

近年は、大麻に関する法制度も見直されており、令和7年3月1日施行の改正により、大麻等の不正な施用についても麻薬及び向精神薬取締法上の規制と罰則が適用される整理となりました。以前の理解のままでは現行制度とずれてしまうことがあるため、現在の制度を前提に考えることが重要です。

薬物犯罪の主な類型を示した図。覚醒剤事件、大麻事件、麻薬事件、所持、使用、譲渡・譲受の全体像を整理したもの
薬物犯罪には、覚醒剤事件、大麻事件、麻薬事件のほか、所持、使用、譲渡・譲受など、さまざまな類型があります。

覚醒剤事件とは

覚醒剤事件は、覚醒剤の所持、使用、譲渡、譲受、輸入、製造などが問題となる事件です。覚醒剤取締法により規制されており、薬物犯罪の中でも重く扱われやすい類型の一つです。現物の発見だけでなく、尿検査の結果、関係者の供述、通信履歴などが証拠として問題になることがあります。

覚醒剤事件では、本人の説明だけでなく、誰の物なのか、いつから所持していたのか、使用したとされる時期はいつか、他の関係者がいるのかといった点が問題になります。逮捕後の供述がその後の見通しに影響することも多いため、初動対応が重要です。

大麻事件とは

大麻事件では、大麻の所持、譲渡、譲受、栽培などが問題となるほか、現行制度では不正な施用についても麻薬及び向精神薬取締法上の規制の対象となります。大麻草の栽培に関する規制は別の法律に整理され、大麻等の施用については麻薬及び向精神薬取締法側で禁止規定と罰則が適用される仕組みになっています。

そのため、大麻は以前と同じ扱いだろう、使用だけなら問題は小さいのではないか、と考えてしまうのは危険です。現在は制度が変わっており、何が問題となるのかを正確に整理する必要があります。

麻薬・向精神薬に関する事件とは

薬物犯罪には、覚醒剤や大麻以外にも、麻薬及び向精神薬取締法で規制される薬物に関する事件があります。事件の内容によって、所持、施用、譲渡、譲受、輸入などが問題となることがあり、対象となる薬物や行為によって評価が変わります。

薬物の名称や分類は一般の方には分かりにくいことも多く、自分では軽く考えていたものが、実際には重大な事件として扱われることもあります。そのため、どの法律が問題になるのかを正確に確認することが重要です。

所持・使用・譲渡・譲受とは

薬物犯罪では、何を持っていたかだけではなく、どのような行為が問題なのかが重要です。たとえば、所持なのか、使用なのか、他人に渡したのか、受け取ったのかによって、事件の見え方は変わります。さらに、営利目的の疑いがあるか、共犯者がいるか、継続的なやり取りがあるかといった事情も問題になることがあります。

同じ薬物事件でも、どの行為が問題とされているのかによって、防御の考え方や必要な対応は大きく異なります。

薬物犯罪で逮捕されることはあるのか

薬物犯罪では、逮捕に至ることがあります。職務質問や所持品検査をきっかけに現行犯的に進むこともあれば、自宅の捜索差押え、関係者の供述、通信履歴などをもとに後日逮捕されることもあります。薬物事件は証拠隠滅や共犯関係が疑われやすく、身柄拘束が問題になりやすい分野です。

もっとも、すべての事件で逮捕されるわけではありません。在宅事件として捜査が進むこともあります。ただし、在宅であっても、呼び出し、取調べ、送致、起訴判断へと進むことがあるため、逮捕されていないから安心というわけではありません。

薬物犯罪の刑事手続の流れを示した図。発覚・捜査から、逮捕または在宅捜査、取調べ、送致、起訴・不起訴の判断、処分決定までの流れを整理したもの
薬物犯罪の事件では、発覚後に逮捕される場合もあれば在宅捜査として進む場合もあり、その後は取調べや送致を経て、起訴・不起訴や最終的な処分が判断されます。

薬物犯罪では何が問題になりやすいのか

薬物犯罪では、まず薬物そのものが何であるかが問題になります。そのうえで、誰が所持していたのか、いつから持っていたのか、使用したのか、第三者とのやり取りがあったのかなど、多くの事情が争点になります。

また、薬物事件では、現物だけでなく、尿検査、鑑定結果、スマートフォンのメッセージ、写真、送金履歴、関係者の供述などが問題になることがあります。本人が軽い気持ちで説明したことが、後に不利に評価されることもあるため、供述の整理はとても重要です。

否認している事件では、現物との結び付き、使用の有無、第三者との関係などが細かく検討されます。一方、認めている事件では、どの範囲まで認めるのか、再発防止をどう示すのか、家族や生活環境をどう整えるのかが重要になることがあります。

薬物犯罪で弁護士ができること

薬物犯罪の刑事事件では、弁護士が早期に関与する意味が非常に大きいです。まず重要なのは、取調べへの対応を整理することです。薬物事件では、供述が大きな意味を持つ場面が多く、安易な説明や、その場しのぎの供述が後から不利に働くことがあります。

また、勾留を避けるための意見書提出、早期釈放に向けた活動、家族との連絡調整、生活環境の整理、必要に応じた治療や支援先の検討など、事件の内容に応じて必要な対応はさまざまです。薬物事件では、処分だけでなく、再発防止や今後の生活の立て直しまで見据えた対応が重要になります。

さらに、現物の発見状況、捜索差押えの経過、関係者供述との関係、スマートフォン内のやり取りなど、どこが問題となっているのかを整理し、今後の見通しを立てることも重要です。薬物事件は、早い段階で方針を誤らないことが大切です。

ご家族が薬物犯罪で逮捕されたときに大切なこと

ご家族が突然逮捕された場合、何が起きているのか分からず、大きな不安に包まれると思います。しかし、この段階で大切なのは、感情的に動くことではなく、まず現在の手続の段階を確認し、本人と連絡が取れるのか、勾留の可能性があるのか、今後どのような対応が必要なのかを整理することです。

薬物事件では、家族が善意で本人に助言したことが、かえって不利に働くこともあります。また、再発防止や今後の生活環境の調整が重要になる場合もあります。早い段階で弁護士を通じて状況を整理し、必要な対応を考えることが重要です。

千葉で薬物犯罪の刑事事件にお困りの方へ

千葉で薬物犯罪の刑事事件に直面した場合、早い段階で全体像を把握し、適切に対応することが重要です。薬物事件は、逮捕の有無だけでなく、取調べ、証拠の内容、起訴・不起訴の見通し、その後の生活への影響まで含めて考えなければならない事件です。

とくに、刑事事件では初動対応が極めて重要です。まだ逮捕されていない段階でも、呼び出しを受けた、家宅捜索を受けた、尿検査を求められた、スマートフォンの内容が問題になるかもしれない、そのような段階から相談しておくことに意味があります。

薬物犯罪の事件は、事案ごとに見通しも必要な対応も大きく異なります。千葉で刑事事件の弁護士を探している方、ご家族が不安を抱えている方は、できるだけ早い段階でご相談ください。

薬物犯罪に関するよくあるご質問

薬物犯罪では必ず逮捕されますか

薬物犯罪では逮捕に至ることがありますが、すべての事件で必ず逮捕されるわけではありません。在宅事件として捜査が進む場合もあります。ただし、逮捕されていない場合でも、呼び出しや取調べ、送致、起訴判断へと進むことがあるため、早い段階で対応を整理することが重要です。

大麻事件は以前と同じように考えてよいのですか

そのように考えるのは危険です。近年は大麻に関する法制度が見直されており、以前の理解のままでは現行制度とずれてしまうことがあります。現在の制度を前提に、何が問題となるのかを正確に整理することが大切です。

家族が薬物事件で逮捕されたとき、家族は何をすればよいですか

まずは、どこの警察署で、どのような手続段階にあるのかを確認し、本人と連絡が取れるのか、勾留の可能性があるのかを整理することが大切です。家族がよかれと思って本人に助言したことが不利に働く場合もあるため、早い段階で弁護士を通じて状況を確認し、今後の対応を考えることが重要です。

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弁護士 坂口 靖

プロスペクト法律事務所 / 千葉県弁護士会所属

千葉県内全域(千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、木更津市、館山市、匝瑳市、東金市、銚子市など)の刑事事件に迅速対応。 年中無休対応即日接見対応。