元YouTuberのワタナベマホトさんが、児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されたと報じられました。15歳の少女にわいせつ画像を送らせたとされる行為は、今年1月から問題視されていたものです。
私は弁護士ドットコムニュースの取材を受け、今回なぜ逮捕に至ったのか。そして今後の刑事処分がどうなるのかについて解説しました。取材記事はこちらです。
https://www.bengo4.com/c_1009/n_12727/
今回は、児童ポルノ禁止法違反における逮捕の実務や、不起訴となるための条件を、これまで多くの刑事事件を扱ってきた立場からわかりやすくお伝えします。
児童ポルノ禁止法違反では逮捕が珍しくない理由
製造罪は身柄拘束が行われやすい
児童ポルノの製造罪では、在宅捜査ではなく逮捕となるケースが多くあります。証拠隠滅の可能性を重く見られるため、警察は身柄を確保したうえで捜査を進める傾向があります。
出頭していても逮捕されるケースはある
ワタナベさんは警察に出頭し、事情を説明したと報じられています。弁護人がついていれば、通常は「任意で捜査できる」と主張して逮捕回避を目指します。それでも逮捕されたことから、警察が慎重に判断したことがうかがえます。
逮捕後の勾留は回避できる可能性がある
弁護人の初動で結果が大きく変わる
逮捕後に勾留されるかどうかは別の問題です。弁護人が「身柄拘束の必要性がない」と主張できる事情が揃えば、勾留請求が却下される可能性があります。
検察官が勾留請求をしないケースもある
本人の反省状況や生活実態、証拠保全の状況がそろうと、検察が勾留を求めない判断をすることもあります。
不起訴を目指すために重要なポイント
示談の成立が大前提となる
児童ポルノ製造罪の不起訴には、被害児童との示談が不可欠です。示談が成立していない場合、不起訴になる可能性は低くなります。
複数件の製造があると重く扱われる
複数の被害が確認されれば、処分はより重くなります。また第三者への提供があれば、より厳しい刑事処分となる可能性が高くなります。
量刑の目安
特定少数への提供の場合
3年以下の懲役または300万円以下の罰金とされています。
不特定多数への提供などの場合
5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金。またはこれら両方が科される可能性があります。
児童ポルノ事件でお困りの方へ
初動が処分を大きく左右する
この種の事件では、最初の対応が結果を大きく変えます。取り調べへの対応、示談の進め方、勾留を避けるための主張など、専門的な判断が必要になります。
24時間365日ご相談可能
ご本人やご家族が突然逮捕された場合でも、早期に対応することで不利益を減らせます。千葉はもちろん、関東全域でご相談を受け付けています。
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千葉県弁護士会所属
プロスペクト法律事務所
弁護士 坂口 靖
