プロ野球選手の山川穂高さんが強制性交罪の疑いで書類送検された件について、弁護士として解説します。
まず結論から申し上げると、この事件は不起訴処分となる可能性が極めて高いと考えられます。
逮捕されなかった理由と不起訴の見通し
強制性交罪は5年以上の懲役刑が科される重大事件です。
通常であれば、警察が「犯罪の証拠が明確」と判断した時点で逮捕・勾留を行います。
しかし、今回は在宅のまま書類送検されました。
つまり、逮捕に足るだけの証拠がなかったと考えられるのです。
さらに、このような処理が行われた背景には、証拠の不十分さや供述の不一致などの事情があると推測されます。
そのため、検察が最終的に不起訴処分とする見込みは非常に高いといえるでしょう。
被害者側の対応と検察審査会の可能性
一方で、被害者側がこの判断を受け入れられない場合、検察審査会への申立てを行う可能性があります。
この手続きでは、市民が「起訴すべきかどうか」を審査します。
ただし、たとえ起訴相当の議決が出ても、実際に裁判まで進むケースは多くありません。
したがって、刑事裁判に至る可能性は依然として低いといえるでしょう。
民事裁判に発展する可能性
とはいえ、刑事事件が不起訴になったとしても、被害者が損害賠償を求めて民事訴訟を提起することは可能です。
また、民事裁判では刑事事件よりも証拠の基準が緩やかであり、損害賠償が認められる例もあります。
結果として、今後は刑事手続が終わったあとに民事で争われる展開も十分に考えられます。
示談による早期解決の重要性
このようなケースでは、双方が冷静に話し合い、示談によって解決を目指すことが理想的です。
示談は刑事処分を軽減するだけでなく、被害者の心理的な負担を軽くする効果もあります。
したがって、早期の対応と誠実な話し合いが最も望ましい方法といえるでしょう。
千葉県弁護士会所属
プロスペクト法律事務所
弁護士 坂口 靖
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