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控訴と上告の違いとは?上告審のハードルをわかりやすく解説

「紀州のドン・ファン」殺人事件について上告の報道が出たことで、「控訴」と「上告」の違いが気になった方も多いのではないかと思います。ニュースではどちらも「さらに争う手続」として扱われることがありますが、実際には意味合いがかなり異なります。

動画で詳しくご覧になりたい方は、以下からご確認ください。
「控訴」と「上告」の違いを解説したYouTube動画はこちら

控訴と上告の違い

控訴は、第1審の判決に対する不服申立てです。これに対して上告は、控訴審の判決に対する不服申立てであり、最高裁判所に判断を求める手続です。

最高裁判所で判断されるためのハードル

もっとも、上告すれば何でも最高裁判所が詳しく判断してくれるわけではありません。上告理由は法律上かなり限定されており、原則として憲法違反や判例違反がある場合などに限られます。

そのため、単に判決に納得できないというだけでは足りず、最高裁判所が内容に深く立ち入らずに上告棄却となることも少なくありません。結果として、控訴審の判断がそのまま維持されるケースは多いです。

ただし、判決内容を是正しなければ著しく正義に反すると考えられるような例外的事情がある場合には、上告審で判断が示される可能性もあります。

上告審にかかる期間

上告審の結果が出るまでの期間は、事件の内容や審理状況によって大きく異なります。比較的早く結論が出ることもありますが、長期化することもあり、結果が出る時期を一概に断定することはできません。

刑事事件では第1審が重要です

刑事事件において、上告は可能性の低い最後の手段です。そのため、「第1審がだめでも次がある」と考えるのは危険です。後の段階で判断を覆すことは簡単ではないため、第1審の早い段階から主張や証拠を整理し、信頼できる弁護士と対応を進めることが重要です。

控訴と上告に関するよくあるご質問

控訴と上告の違いは何ですか?

控訴は第1審の判決に対する不服申立てであり、上告は控訴審の判決に対する不服申立てです。どちらも判決に不服がある場合の手続ですが、対象となる裁判段階と審理の範囲に違いがあります。

上告をすれば最高裁判所で詳しく判断してもらえますか?

必ずしもそうではありません。上告審で問題になるのは、原則として憲法違反や判例違反など、法律上限られた理由です。そのため、結論に納得できないというだけでは、最高裁判所が実質的な判断をしないことも少なくありません。

上告棄却とはどういう意味ですか?

上告理由が認められず、最高裁判所が申立てを退けることをいいます。この場合、控訴審の判決が維持されることになります。

上告審にはどれくらい時間がかかりますか?

上告審にかかる期間は事件によって大きく異なります。比較的早く結論が出ることもありますが、長期間かかることもあるため、一概に時期を断定することはできません。

刑事事件ではいつ弁護士に相談するべきですか?

できるだけ早い段階で相談することが重要です。刑事事件では、第1審の段階から主張や証拠を整理しておくことが、その後の結果に大きく影響します。

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弁護士 坂口 靖

プロスペクト法律事務所 / 千葉県弁護士会所属

千葉で刑事事件に注力。逮捕・示談・不起訴のご相談に対応しています。

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