千葉の刑事事件で無罪判決を獲得｜弁護士としての対応と今後の課題

本日、千葉の刑事事件において無罪判決を獲得しました。今回の事件は、昨年末に窃盗の疑いで逮捕されたケースです。逮捕直後から依頼を受け、千葉で刑事事件を扱う弁護士として、不起訴処分の獲得を最優先に活動してきました。

不起訴処分を目指した初期対応

私の場合、刑事事件では可能な限り不起訴処分を得ることが依頼者の最も大きな利益になると考えています。千葉での刑事弁護でも、その方針は変わりません。この事件でも、当初は嫌疑不十分による不起訴が妥当であると判断し、検察官に対して再三説明を行いました。依頼者にはどうしても不起訴が必要な事情があったため、否認事件で通常は難しい示談の成立も実現し、不起訴に向けた材料をできる限り整えました。

それでも公訴提起された理由と問題点

しかし残念ながら、検察官は十分な検討を行わないまま起訴に踏み切りました。私は本件は不起訴とすべき事案であったと考えています。刑事事件では、捜査段階の弁護が不十分であった場合に無罪判決が出るケースもあり、決して望ましい状況とはいえません。弁護士として最も大切なのは、無罪判決を取ることではなく、そもそも起訴されないようにすることだと考えています。

無罪判決の意義と再検討すべき点

今回無罪を勝ち取れたこと自体は依頼者にとって大きな結果です。しかし、刑事事件で千葉の弁護士として活動する中で、改めて起訴前にもっと説得できる方法がなかったのか、どの段階で判断を変えられたのか、検討すべき点は多く残されています。

否認事件で重要なのは「無罪」よりも「不起訴」

他の弁護士の無罪判決を見ていても、適切な捜査弁護がされていれば起訴に至らなかったのでは、と感じる事案もあります。否認事件では、無罪よりも不起訴の方が依頼者の負担は圧倒的に少なく済みます。千葉で刑事事件の弁護を依頼する際には、不起訴獲得のために動ける弁護士を選んでいただきたいと考えています。

千葉で刑事事件にお困りの方は、早期にご相談ください。プロスペクト法律事務所では、逮捕直後の接見から不起訴の獲得、裁判対応まで一貫して支援しています。

千葉県弁護士会所属
弁護士　坂口靖