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不同意性交等・不同意わいせつを疑われたときに確認すること

不同意性交等・不同意わいせつ事件について説明する千葉の弁護士 坂口靖

不同意性交等罪や不同意わいせつ罪では、性的な行為の有無が問題になります。「同意があったかどうか」が問題になる事件もあります。本人の説明と相手の説明が食い違う場合もあります。

本人が同意があったと考えていた場合でも、説明だけで判断はできません。

「同意があったと思っていた」というだけでは足りません

不同意性交等罪・不同意わいせつ罪では、暴行や脅迫の有無だけを見るわけではありません。相手が同意しない意思を形成できたかを確認します。表明し、全うできる状態だったかも問題になります。アルコールや薬物の影響を確認します。睡眠など、意識が明瞭でない状態も確認対象です。突然の出来事による恐怖・驚愕なども確認します。経済的・社会的な関係上の地位による影響も、具体的な事情に応じて確認します。

交際していたという事情だけで、今回も同意があったとは言えません。以前の関係や、相手から誘われた事情についても同様です。反対に、被害申告があったという事実だけで結論を出すこともできません。本人の説明も確認します。知り合ってから事件後までの流れを、時系列で確認していく必要があります。

同意があると考えた根拠を具体的に確認します

本人が同意を認識していたと説明する場合があります。その場合、何を根拠にそう考えたのかを一つずつ確認します。「嫌だと言われなかった」という説明だけで判断はできません。相手の言葉や態度を確認します。その場を離れられる状況だったか、行為を止められる状況だったかなども見ます。

被害の申告まで時間が空いている事件もあります。ただし、申告が遅かったという事情だけで、内容が信用できないとは言えません。一方、申告の時期や説明の変化が確認材料になることはあります。事実関係の検討に必要な範囲で見ていきます。先入観を持たず、本人の記憶と客観的な記録を照らし合わせて確認します。

LINEや位置情報などの記録も、前後の流れまで見ます

LINE、SNS、通話履歴なども確認します。事件当日のやり取りだけを見るわけではありません。直後や翌日以降のやり取りまで確認します。謝罪する内容のメッセージが残っている場合があります。その内容が本人に不利な事情として評価されることもあります。ただし、何に対する謝罪だったのかは確認が必要です。前後の文脈もあわせて見ます。

防犯カメラの映像が残っている場合があります。交通系ICカードの履歴、決済記録、位置情報なども確認対象になることがあります。記憶と客観的な記録が食い違うときは、その理由を考えていきます。

スマートフォンのデータを削除することは避けてください。相手や関係者に説明を合わせてもらうことも避けます。証拠への働きかけを疑われる事情になることがあります。

警察から連絡を受けたときの確認

警察から呼び出しの連絡があった場合は、まず次のことを確認します。

  1. いつ、どの行為について聞かれているのかを確認する
  2. LINEや通話履歴、決済記録などを消さずに残しておく
  3. 知り合った経緯から事件後までを自分の記憶で時系列に整理する
  4. 同意があると考えた根拠を具体的に振り返っておく

取調べで、覚えていないことを推測で補う必要はありません。質問に合わせて説明を変える必要もありません。分かることと記憶が曖昧なことは分けて話します。供述調書は、自分の話した内容と同じかを読んで確認します。取調べや供述調書への対応でも、話した内容を確認します。記録と一致しているかも見ます。

逮捕・勾留になるかどうか

不同意性交等・不同意わいせつ事件でも、被害申告だけで直ちに逮捕されるとは限りません。在宅のまま捜査が進むこともあります。相手や関係者への接触は、罪証隠滅のおそれなどの判断で問題になることがあります。

本人や家族が相手へ直接連絡するのは避けてください。謝罪のつもりでも、口止めや証拠への働きかけと受け取られるおそれがあります。共通の知人を介した連絡も同様です。家族が逮捕の連絡を受けたら、警察署名と担当部署を記録します。連絡時刻も残しておきます。相手側へ連絡する前に、まず本人の状況と身柄への対応を確認します。実名報道や仕事・学校への影響が不安な場合もあります。現在の身柄や捜査の状況と分けて整理します。

示談を検討する場合

謝罪や被害弁償、示談が、その後の処分で考慮されることがあります。ただし、示談が成立すれば必ず不起訴になるわけではありません。不起訴に向けた対応は、事件の内容や証拠関係を踏まえて検討します。被害者対応も確認します。

行為を認めていない事件では、示談の内容にも注意が必要です。どのような内容で申し入れるかを慎重に検討します。謝罪の文言が本人の説明と矛盾していないかも確認します。その後の対応に影響することがあるためです。相手の連絡先が分からなくても、本人や家族が無理に探す必要はありません。弁護士を窓口にすることを検討します。性犯罪全体の違いについては、千葉の性犯罪のページで案内しています。

警察から連絡があった段階でも、状況を整理できます。家族が逮捕された場合や、相手への対応に迷っている場合も同様です。必要に応じて弁護士費用や方針を確認してください。取調べへの対応は、事件の内容に応じて考えます。相手方への連絡や示談の進め方も、分けて検討します。複数の弁護士から説明を受けても構いません。比較したうえで依頼先を決めることもできます。

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