依頼者の方は、短期間の間に万引き事件を突如繰り返してしまった方でした。
当初、別の弁護士が私選弁護人として選任されていたものの、釈放後の別件窃盗事件の発生をきっかけに、私が私選弁護人として依頼を受けることとなった事件となります。
ご相談当初から、違和感を持ち、依頼者への認知症の発生を疑っていましたが、警察や検察官は一切耳を貸そうとしてくれないという状況でした。
このような中、様々なやり取りを経た結果、最終的には前頭側頭型認知症の可能性があるとの事情が明らかとなり、罰金刑という極めて寛大な判決となりました。
その後、依頼者は認知症の治療のため医療に繋がることもできました。