YouTubeを更新しました。今回は、刑事事件で弁護士を探すときに注意したい法律事務所の見分け方についてお話ししています。
「刑事事件に強い」「刑事事件専門」と書かれていると、それだけで安心してしまう方も少なくありません。しかし、実際には、事件の内容に比べて弁護士費用が高額すぎるケースや、宣伝の印象と実際の対応とが一致していないケースもあります。動画では、特に注意したいポイントについてお話ししていますので、ぜひあわせてご覧ください。
検索上位や広告の多さだけで依頼先を決めてはいけません
刑事事件で弁護士を探していると、検索結果の上位に出てくる法律事務所や、広告を多く出している事務所に目が留まることがあります。もっとも、上位に表示されているから安心できる、広告を多く出しているから信頼できる、とまではいえません。刑事事件では不安が大きいため、つい「いま目立っている事務所なら安心かもしれない」と感じやすいものですが、検索順位や宣伝の多さと、そのまま刑事弁護の中身が優れていることとは、必ずしも一致しません。
とくに、突然の逮捕や呼出しを受けた方や、ご家族が不安の中で法律事務所を探している場面では、冷静に比較することが難しくなります。そのため、最初に見つけた事務所にそのまま依頼するのではなく、まずは事件の内容、現在の段階、必要な対応を落ち着いて整理することが大切です。
軽微な事件なのに弁護士費用が高すぎる場合は注意が必要です
特に、在宅事件や、初犯の万引き、比較的軽微な窃盗事件などであるにもかかわらず、非常に高額な弁護士費用を提示される場合には、一度立ち止まって考える必要があります。刑事事件では、たしかに早い対応が重要です。しかし、早く決めなければならないという不安につけ込まれるような形で、その場で高額な契約をしてしまうのは避けたいところです。
もちろん、事件の内容によっては、通常よりも丁寧で重い対応が必要になることもあります。ただ、比較的軽微な事件であるにもかかわらず、費用が極端に高額である場合には、その理由をしっかり確認しなければなりません。費用の説明があいまいであったり、どの対応にいくらかかるのかが分かりにくかったりする場合には、なおさら注意が必要です。
大切なのは料金の高さだけではなく、費用の中身を見ることです
刑事事件の依頼先を選ぶときには、料金の高さだけでなく、その内訳や、どこまでの対応が含まれているのかを見ることが重要です。着手金だけが高額なのか、報酬金を含めた総額でどのくらいになるのか、示談交渉や接見、取調べ対応、裁判対応などがどこまで含まれているのかによって、評価は大きく変わります。
ただ単に金額だけを見て判断するのではなく、その事件の内容に照らして、費用と対応内容が見合っているかを冷静に確認しなければなりません。説明を受けたときに、「なぜこの金額になるのか」が自分や家族の中で整理できない場合には、その場で契約せず、いったん持ち帰って考えることが大切です。
「刑事事件に強い」と書かれているなら、実績の中身も確認したいところです
「刑事事件に強い」「刑事事件専門」「刑事弁護に力を入れている」と表示されていても、実際の実績の示し方には差があります。たとえば、解決実績が数多く書かれていても、その中身が軽微な事件に偏っていないか、難しい事件や争いのある事件への対応経験があるのか、無罪判決や不起訴獲得などの実績がどのように示されているのかは、よく見ておくべき点です。
もちろん、すべての法律事務所が無罪事件を多数扱っているとは限りません。しかし、少なくとも大きく「強い」とうたうのであれば、その根拠がどこにあるのかは確認しておきたいところです。件数の多さだけでなく、どのような事件を扱ってきたのか、どのような結果を積み重ねてきたのかという中身を見ることが重要です。
刑事事件では、事件の内容に合った弁護士選びが大切です
検索上位に表示されていること自体は、一つの参考にはなります。しかし、それだけで依頼先を決めてしまうのは危険です。現在は、広告やウェブ集客に力を入れることで目立つ位置に表示されることもあります。そのため、依頼を考える際には、ホームページの印象だけで判断するのではなく、費用、説明の分かりやすさ、実績の内容、事件との相性などを総合的に見ていく必要があります。
たとえば、勾留や保釈が問題となる事件と、在宅の比較的軽微な事件とでは、重点を置くべき対応が異なります。取調べへの助言が重要な事件もあれば、示談や被害弁償の進め方が重要になる事件もあります。どの事件にも同じような説明をする事務所よりも、その事件に応じて対応の重点を説明してくれる事務所のほうが、信頼しやすいといえます。
違和感があるときは、その場で決めず複数の事務所を比較してください
もし提示された弁護士費用に違和感がある場合には、その場で結論を出さず、いったん持ち帰って検討することをおすすめします。そして、可能であれば複数の法律事務所に相談し、説明や見積りを比較してみてください。複数の弁護士の話を聞くことで、その費用が妥当なのか、事件の見通しがどうなのか、どのような対応方針になるのかが見えやすくなります。
刑事事件では不安が大きいため、つい早く決めたくなりますが、だからこそ、落ち着いて比較することが大切です。焦って依頼した結果、費用や対応内容に後から疑問を持つことになってしまっては、本来向き合うべき事件対応に集中しにくくなります。
大切なのは、納得して依頼できるかどうかです
刑事事件の依頼先選びで本当に大切なのは、派手な宣伝や強い言葉に引っ張られすぎないことです。費用が高額であること自体が直ちに問題だとは限りませんが、その事件に本当に必要な対応なのか、説明に納得できるのか、実績に裏付けがあるのかは、必ず確認する必要があります。
大切なのは、焦って決めることではなく、自分や家族の状況に合った弁護士を、納得したうえで選ぶことです。刑事事件では不安が先に立ちやすいからこそ、依頼前に費用、対応内容、説明の分かりやすさを丁寧に見比べることが重要です。
よくあるご質問
刑事事件で弁護士費用が高いほど、よい弁護を受けられるのでしょうか
必ずしもそうとは限りません。もちろん、事件の内容が重く、対応が多岐にわたる場合には、一定の費用がかかることがあります。しかし、比較的軽微な事件であるにもかかわらず、極端に高額な費用が提示される場合には注意が必要です。大切なのは、金額の高さそのものではなく、その費用の内訳や、どのような対応が含まれているのかをしっかり確認することです。
「刑事事件に強い」と書いてある法律事務所なら安心して依頼できますか
その表現だけで安心するのは危険です。「刑事事件に強い」と書かれていても、実際にどのような事件を扱ってきたのか、どのような結果を積み重ねてきたのかは事務所ごとに異なります。解決実績の件数だけではなく、その中身や、費用の説明の分かりやすさ、事件に応じた対応方針まで含めて確認することが大切です。
弁護士費用に違和感があるときは、その場で契約しないほうがよいですか
違和感がある場合には、その場で急いで契約しないほうがよいです。刑事事件では不安が大きく、早く決めなければならない気持ちになりやすいものですが、費用の理由や対応内容に納得できないまま依頼すると、後から不満や不安が大きくなることがあります。いったん持ち帰って整理し、必要に応じて他の法律事務所にも相談して比較することをおすすめします。
複数の法律事務所に相談してから依頼先を決めても問題ありませんか
問題ありません。むしろ、費用や説明内容、対応方針を比較するために、複数の法律事務所に相談することは大切です。刑事事件では早い対応が必要な場面もありますが、だからこそ、短時間でも比較することで、その費用が妥当なのか、どのような弁護方針になるのかが見えやすくなります。納得して依頼するためにも、比較は有効です。
比較的軽い事件でも弁護士に相談したほうがよいのでしょうか
比較的軽い事件であっても、相談したほうがよい場合はあります。特に、取調べへの対応、被害者との示談、今後の見通し、不起訴の可能性などは、早い段階で確認しておく意味があります。ただし、相談や依頼が必要であることと、極端に高額な費用を支払うこととは別の問題です。事件の内容に応じた適切な対応かどうかを見極めることが大切です。
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