▶ 無罪判決4件(裁判員裁判含む)刑事事件600件   

窃盗事件とは|逮捕・示談・不起訴・前科への影響を弁護士が解説

窃盗事件は、他人の物を無断で持ち去ってしまったときに問題となる刑事事件です。典型的には、万引き、置き引き、自転車の持ち去り、職場での現金や物品の持ち出しなどが挙げられます。本人としては軽い気持ちだった、返すつもりだった、一時的に持ち出しただけだったと考えていても、状況によっては警察の捜査を受け、逮捕や書類送検につながることがあります。窃盗事件は、被害額だけで決まるものではなく、行為の態様、前科前歴、被害者への対応、反省の内容などによって、その後の流れが大きく変わります。

千葉で窃盗事件について弁護士を探している方の多くは、突然警察から連絡を受けたり、ご家族が逮捕されたりして、何を優先すべきかわからないまま不安を抱えています。ですが、窃盗事件は、早い段階で適切に対応することに大きな意味があります。被害者への弁償や示談の進め方、警察対応、供述の整理、今後の見通しの立て方によって、不起訴を目指せる可能性や、処分の重さに差が出ることがあります。

窃盗事件とは何か

刑法では、他人の財物を窃取した者は窃盗の罪になると定められています。ここでいう「他人の財物」は、他人が持っている物や管理している物を広く含みます。また、「窃取」とは、相手の意思に反して、その物を自分の支配下に移すことをいいます。つまり、店の商品を会計前に持ち去る場合だけではなく、落とし物をそのまま自分の物にしてしまうケースや、勤務先にある現金や備品を持ち出すケースなども、具体的事情によっては窃盗として問題になることがあります。

窃盗事件でよくある場面

窃盗事件と一口にいっても、実際にはさまざまな形があります。もっとも多く相談を受けやすいのは、店舗での商品持ち出し、いわゆる万引きです。そのほかにも、駅や飲食店などでの置き引き、自転車やバイクの持ち去り、知人宅や同居人の財布から現金を抜き取る行為、職場での売上金や商品券の持ち出しなどがあります。

窃盗事件では、本人が「借りただけ」「戻すつもりだった」と考えていても、その説明だけで直ちに問題がなくなるわけではありません。実際には、持ち出した経緯、発覚後の対応、返還の有無、防犯カメラやレシートなどの客観的証拠が重視されます。窃盗かどうかが争いになることもありますが、安易な説明や場当たり的な対応をすると、その後の弁解が不自然に見えてしまうこともあります。

窃盗事件で逮捕されることはあるのか

窃盗事件では、現行犯でその場で逮捕されることもあれば、後日、防犯カメラ映像や被害届をもとに捜査が進み、呼び出しや突然の逮捕につながることもあります。すべての窃盗事件で逮捕されるわけではありませんが、否認している場合、余罪が疑われている場合、住所不定である場合、同種前科がある場合などは、身柄を取られる可能性が高まることがあります。

逆に、在宅のまま捜査が進む事件も少なくありません。ただ、在宅事件だから安心というわけではなく、警察の呼び出しへの対応や、被害者への接触の仕方を誤ると、不利に働くことがあります。逮捕の有無だけで判断せず、いま自分がどの段階にいるのかを正確に把握することが大切です。

窃盗事件のその後の流れ

窃盗事件では、警察の捜査のあと、検察官が起訴するか不起訴にするかを判断します。起訴には、正式な裁判を開く公判請求だけでなく、書面審理によって罰金などを求める略式命令請求もあります。他方で、不起訴には、証拠が足りない場合だけでなく、事情を総合して起訴しないと判断される起訴猶予もあります。

窃盗事件では、被害額、犯行態様、前科前歴、余罪の有無、被害回復ができているか、本人の反省がどの程度具体的かといった事情が重要になります。初犯で被害額が比較的小さく、被害弁償や示談が適切に進んでいる事案では、不起訴の可能性を検討できることがあります。他方で、同種事案を繰り返している場合や、計画性が高い場合、被害額が大きい場合は、処分が重くなる可能性があります。これはあくまで一般的な傾向であり、個別事件ごとに見通しは異なります。

示談が重要といわれる理由

窃盗事件で重要なことの一つが、被害回復です。被害者に対して弁償ができているか、被害者がどのように受け止めているかは、事件の見通しに大きく関わります。とくに、窃盗事件では、被害者との示談が成立しているかどうかが大きな意味を持つことがあります。

もっとも、被害者に直接連絡すればよいというものではありません。突然の連絡や謝罪が、かえって相手に強い不快感や恐怖感を与えることもあります。警察に禁止されている場合もありますし、接触の仕方によっては新たな問題になることもあります。示談を考えるのであれば、相手方への配慮と手順を踏まえて進めることが大切です。

窃盗事件で前科はつくのか

前科がつくのは、有罪判決や略式命令による罰金など、刑事処分が確定した場合です。反対に、不起訴で終われば、一般に前科はつきません。そのため、窃盗事件で不安を感じている方の多くは、「前科を避けられるのか」を大きな関心事として抱えています。

もっとも、前科を避けられるかどうかは、単に初犯かどうかだけで決まるわけではありません。事件の内容、被害回復の状況、本人の生活状況、再発防止に向けた具体的な取り組みなど、さまざまな事情が見られます。だからこそ、早い段階で今の状況を整理し、何を整えるべきかを見極めることが重要です。

家族が窃盗で逮捕されたときに大切なこと

家族が窃盗で逮捕されたときは、まず事実関係がよくわからないまま時間が過ぎてしまいがちです。しかし、逮捕直後の段階では、本人と自由に連絡が取れないことも多く、家族として何をすればよいのか迷いやすい場面です。

この段階で大切なのは、感情的に動くことではなく、今どの機関が事件を扱っているのか、どの段階なのか、弁護人がついているのか、被害者対応が必要な事案なのかを整理することです。とくに窃盗事件では、家族が動ける場面と、家族が直接動かない方がよい場面があります。焦って本人に不利な説明をしてしまったり、被害者に不用意に連絡してしまったりするのは避けたいところです。

窃盗事件で弁護士に相談する意味

窃盗事件では、早く相談したからといって、必ず不起訴になるわけではありません。ですが、早い段階で相談する意味ははっきりあります。まず、事件の内容に応じて、今何が問題になっているのかを整理できます。次に、供述の注意点、被害者対応の進め方、今後の手続の見通しを立てやすくなります。さらに、必要に応じて被害弁償や示談の可能性を検討し、本人の生活や家族への影響をできるだけ小さくするための方針を考えることができます。

窃盗事件は、外から見ると似た事件に見えても、実際には一件ごとに大きく事情が異なります。被害額が小さいから軽い、初犯だから大丈夫、と単純にはいえません。反対に、厳しい状況に見える事案でも、丁寧に事情を整えていくことで、見通しが変わることもあります。大切なのは、思い込みで動かず、事実に即して判断することです。

千葉で窃盗事件について弁護士を探している方へ

窃盗事件では、逮捕されたかどうかだけでなく、その後の対応が非常に重要です。警察から連絡が来た段階、呼び出しを受けた段階、被害者がいることが明らかな段階、すでに逮捕されている段階では、それぞれ考えるべきことが違います。

千葉で窃盗事件について不安を抱えている方は、まず現在の状況を落ち着いて整理することが大切です。何が起きたのか、誰が被害者なのか、被害弁償が可能か、本人はどのような説明をしているのかによって、対応の仕方は変わります。窃盗事件は、初動の判断を誤らないことが重要な事件です。早い段階で状況を整理し、今後の見通しを持つことが、その後を大きく左右します。

窃盗事件でよくあるご質問

窃盗事件では必ず逮捕されるのでしょうか

必ず逮捕されるわけではありません。窃盗事件では、現行犯でその場で逮捕されることもありますが、後日に呼び出しを受けて在宅事件として進むこともあります。ただ、被害状況、証拠の有無、前科前歴、否認の有無などによっては逮捕される可能性がありますので、警察から連絡を受けた段階で早めに対応を考えることが大切です。

窃盗事件で被害者と示談ができれば不起訴になりますか

示談ができたからといって、必ず不起訴になるとは限りません。ただ、窃盗事件では、被害弁償や示談が処分判断に大きく影響することがあります。特に、初犯で被害額が比較的小さく、反省が具体的で、被害者の理解が得られている事案では、不起訴の可能性を検討しやすくなることがあります。

窃盗事件で前科がつくのはどのような場合ですか

前科がつくのは、有罪判決を受けた場合や、略式手続で罰金となった場合などです。反対に、不起訴で終わった場合には、通常は前科はつきません。そのため、窃盗事件では、早い段階で示談や被害回復を進め、起訴を避けられるかどうかが重要なポイントになることがあります。

万引きも窃盗事件として扱われるのですか

はい。万引きは、店の商品を無断で持ち去る行為ですので、一般に窃盗事件として扱われます。被害額が少額であっても、軽く考えてよいものではありません。初めての万引きであっても、店舗側が被害届を出せば、警察の捜査を受けることがありますし、繰り返している場合は処分が重くなるおそれがあります。

家族が窃盗事件で逮捕された場合、家族は何をすればよいですか

まずは、どこの警察署で扱われているのか、逮捕されているのか在宅事件なのか、いつごろの出来事なのかを整理することが大切です。窃盗事件では、本人と家族が焦って動くことで、かえって不利になることもあります。被害者に直接連絡する前に、現在の状況を確認し、どのような対応が適切かを慎重に考える必要があります。

プロスペクト法律事務所の弁護士坂口靖の写真

弁護士 坂口 靖

プロスペクト法律事務所 / 千葉県弁護士会所属

千葉県内全域(千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、木更津市、館山市、匝瑳市、東金市、銚子市など)の刑事事件に迅速対応。 年中無休対応即日接見対応。