起訴とは、検察官が裁判所に刑事裁判を求める手続です。起訴された時点では、まだ有罪も実刑も決まっていません。ここから、公判で何を争うのかを確認します。保釈や示談、再発防止についても順に検討します。
起訴後、まず確認していること
起訴後のご相談では、まず公判請求か略式命令請求か、そして身柄拘束が続いているかを確認します。
そのうえで、事実関係を争うのか、量刑を中心に考えるのかによって、準備する内容が変わってきます。
このページで分かること
- 起訴とは何か
- 公判請求と略式命令請求の違い
- 起訴後の公判の流れ
- 起訴後の勾留と保釈
- 起訴後に弁護士へ相談する意味
早めに相談した方がよい場面
- 起訴されたと聞いたが、今後の流れが分からない
- 起訴後も勾留が続いている
- 保釈を検討したい
- 略式命令に応じてよいか迷っている
- 実刑を避けたい、執行猶予を目指したい
起訴と不起訴はどう違うのか
不起訴であれば、事件は刑事裁判に進まず、前科もつきません。起訴されると、それまで被疑者だった立場は被告人に変わります。その後、公判や証拠調べを経て判決が言い渡されます。
不起訴
- 刑事裁判に進まない
- 有罪判決は出ない
- 前科はつかない
起訴
- 刑事裁判の手続が始まる
- 被疑者から被告人になる
- 公判・判決に向けて準備する
ただし、起訴されたことは有罪が決まったことを意味しません。有罪か無罪かは、裁判所が判断します。有罪の場合にどのような刑になるかも、公判で取り調べられた証拠をもとに判断されます。起訴後は、何が争点になるかを整理する必要があります。
不起訴を目指す段階については不起訴を目指す方へを。前科と前歴の違いについても、起訴後の処分や判決とは分けて整理する必要があります。
公判請求と略式命令、どちらで起訴されたか
起訴には、公判請求と略式命令請求があります。公判請求では、公開の法廷で審理されます。略式命令請求では、簡易裁判所が書面審理を行います。まず、どちらなのかを確認してください。
公判請求
- 公開の法廷で審理が行われる
- 証人尋問・被告人質問が行われることがある
- 事実関係や量刑を正式に争える
略式命令請求
- 簡易裁判所が書面審理で進める
- 罰金・科料を科す手続
- 被疑者に異議がないことが必要
略式手続は、通常の公判を開かずに進みます。ただし、罰金刑が確定すれば前科がつきます。事実関係に争いがある場合は、手続に異議がないとする前に意味を確認する必要があります。
略式命令で注意すること
- 罰金が確定すれば前科がつく
- 事実関係に争いがある場合は慎重に考える
- 正式裁判を求めるべきかは証拠関係や見通しを確認する
公判はどう進むのか
公判請求された場合、通常は冒頭手続から始まります。その後、証拠調べ、論告・弁論、最終陳述、判決へと進みます。
事実関係を争うのか、認めているのかによって、公判の進み方は変わります。起訴状には、公訴事実や適用される罰則が記載されています。ただし、起訴状だけでは証拠関係までは分かりません。公判前整理手続や証拠開示などを通じて確認できる証拠の内容も踏まえ、公判での方針を整理します。
起訴後の勾留・保釈、示談と量刑
起訴後も勾留が続くことがあります。身柄拘束が続く場合は、保釈を検討できるか確認します。なお、起訴前の被疑者勾留中は保釈を請求できません。勾留についての解説、保釈についての解説もご確認ください。
事実関係を争う事件では、証拠の内容や供述の信用性を確認します。事実関係を認めている事件では、量刑に関わる事情を整理します。示談や被害弁償、反省、再発防止策などです。起訴後の示談が考慮される場合もあります。刑事事件の示談について、執行猶予についての解説もご確認ください。
ご家族が知っておきたいこと
起訴されたと聞くと、強い不安を感じることがあります。しかし、起訴された時点で判決が出ているわけではありません。今後の期日や身柄の状況を一つずつ整理します。保釈を検討できるかも確認します。
家族の立場での初動対応は家族が逮捕された方へも参考になります。
起訴後対応で坂口靖が確認すること
起訴後のご相談では、まず起訴状の内容を確認します。起訴の種類や身柄の状況も確認します。そのうえで、事実関係を争うのか、量刑が中心なのかを整理します。公判で準備する証拠や主張も検討します。
起訴後対応で確認する主なポイント
起訴状・罪名
公訴事実、罪名、適用される罰則を確認します。
身柄・保釈
起訴後も勾留が続くか、保釈を検討できるかを確認します。
公判の争点
事実関係、法律上の評価、量刑のどこが問題になるかを整理します。
量刑事情
示談、被害弁償、再発防止、生活環境、家族の支援を確認します。
当事務所の対応例は解決実績もご確認ください。結果は事案ごとに異なります。ご相談前に対応のイメージを持つための参考としてご覧ください。起訴されたという事実だけで先を決めつけず、今の手続段階を確認します。第一審判決後の対応は控訴についての解説もご確認ください。

起訴後は、公判の争点や保釈の見通しを整理します。示談、執行猶予、生活への影響も確認します。
