千葉で住居侵入の疑いをかけられた方へ|逮捕・取調べ・不起訴の見通し
このページで知ってほしいこと
住居侵入は、正当な理由がないのに住居や管理された建物などへ立ち入った場合だけでなく、退去を求められたのにその場に残った場合にも問題となることがあります。 「短時間だった」「話をするためだった」「以前は出入りしていた」という事情があっても、相手方の意思や当時の経緯によって刑事事件として扱われることがあります。
ただし、住居侵入といっても、逮捕されているのか、在宅で捜査を受けているのか、相手方との関係や立入りの経緯に争いがあるのかによって、対応は変わります。 事案によって見通しは異なるため、まず現在の状況と争点を整理することが重要です。
千葉で住居侵入の疑いをかけられた方の中には、「逮捕されるのか」「前科がつくのか」「家族や交際相手の家でも犯罪になるのか」「今後どう対応すればよいのか」と不安を抱えている方もいらっしゃると思います。
住居侵入は、相手方の意思に反して住居や建物に立ち入ったとされる場合に問題となる犯罪です。本人としては、話をするために行っただけ、短時間立ち入っただけ、以前は自由に出入りしていたという認識であっても、立ち入った場所の性質や管理状況、その場でのやり取りによっては、刑事事件として扱われることがあります。
また、最初は入る理由があったとしても、帰るように求められたのにその場に残ったことが問題となる場合もあります。何が問題とされているのかは、当時の経緯、相手方との関係、立ち入った場所の状況によって変わります。
刑事事件全体の流れを確認したい方は、 千葉の刑事手続に関する弁護 もあわせてご覧ください。
住居侵入とは
住居侵入とは、正当な理由がないのに、人の住居や人が管理している建物などに立ち入ったとされる場合に問題となる犯罪です。 住居そのものだけでなく、管理された建物、敷地、店舗、事務所、マンションの共用部分などが問題になることもあります。
また、住居侵入とあわせて、不退去が問題になることもあります。不退去とは、最初はその場所に入った理由があったとしても、退去を求められたのに立ち去らなかった場合に問題となるものです。
ただし、すべての立入りが直ちに犯罪になるわけではありません。実際には、その場所がどのような性質の場所だったのか、誰が管理していたのか、相手方の意思に反していたのか、どのような経緯でその場に行ったのかを具体的に確認する必要があります。
住居侵入で問題になりやすい場面
住居侵入が問題になりやすいのは、交際関係や家族関係をめぐるトラブル、別居後の立入り、退去を求められた後の居残り、職場や店舗の管理区域への立入り、マンションやアパートの共用部分への立入りなどです。
たとえば、交際相手や元配偶者の家に行った、以前住んでいた家に入った、話合いのために相手方の自宅前や敷地内に入った、店舗や施設の立入禁止区域に入ったといった場面で問題になることがあります。
本人としては、入ってよいと思っていた、以前は自由に出入りしていた、呼ばれたと思っていた、話をする必要があったと考えていることもあります。しかし、刑事事件では、その認識が客観的な事情からどう見えるのかが重要になります。
当時のメッセージ、通話履歴、インターホンや防犯カメラの映像、同行者の有無、通報に至る経緯などを整理し、本人の認識と相手方の主張のどこが一致し、どこが食い違っているのかを確認することが大切です。
家族や交際相手の家でも住居侵入になるのか
家族や交際相手の家であっても、状況によっては住居侵入が問題になることがあります。 過去に出入りしていたことがある、鍵を持っていたことがある、以前は同居していたという事情があっても、その時点で自由に立ち入ってよい関係にあったかどうかは別に検討されます。
とくに、別居後、関係悪化後、退去を求められた後、相手方が明確に立入りを拒んでいた後の立入りでは、本人の認識と相手方の認識が大きく食い違うことがあります。
このような事案では、単に「家族だから」「交際相手だったから」と考えるのではなく、当時の関係性、連絡の内容、立入りを認める事情があったのか、退去を求められていたのかを丁寧に整理する必要があります。
住居侵入で逮捕されることはあるのか
住居侵入でも、事案によっては逮捕されることがあります。現場で通報され、そのまま警察に身柄を取られる場合もありますし、後日、防犯カメラ、通報記録、関係者の供述などをもとに捜査が進み、警察から呼出しを受けることもあります。
ただし、住居侵入の疑いがあるからといって、必ず逮捕されるわけではありません。住所や勤務先が安定しているか、警察からの呼出しに応じているか、証拠隠滅や相手方への接触のおそれがあると見られているかなどによって、在宅事件として進むか、身柄事件として進むかが変わることがあります。
逮捕の流れや初動対応が不安な方は、 千葉で刑事事件により逮捕された方へ も参考にしてください。
逮捕された場合の流れ
住居侵入で逮捕された場合、警察は法律上の時間制限の中で手続を進めます。逮捕後、警察は身柄を検察官に送るか、釈放するかを判断します。その後、検察官が勾留を請求するか、起訴するか、釈放するかを判断します。
勾留が認められると、原則として10日間、さらに必要があると判断された場合には延長されることがあります。住居侵入は比較的軽く受け止められがちな面もありますが、相手方との関係や再接触のおそれ、事実関係の争い方によっては、身柄拘束が続くことがあります。
身柄拘束が続くと、仕事、学校、家庭への影響が大きくなります。ご家族としても、本人に会えるのか、今どの段階なのか、釈放の見通しはあるのかが分からず、不安を抱えやすい場面です。
勾留については、 千葉で勾留されたらどうなるのか を、釈放を目指す対応については、 千葉の刑事事件で釈放を目指す方へ もあわせてご覧ください。
在宅事件として進む場合でも注意が必要です
住居侵入では、逮捕されず、在宅のまま捜査が進むこともあります。この場合、警察から電話や書面で出頭を求められ、事情を聴かれたり、関係資料の提出を求められたりしながら手続が進むことがあります。
逮捕や勾留をされていない被疑者は、原則として、出頭を拒んだり、取調べの途中で退去したりできる場面があります。ただし、在宅事件だから安心というわけではありません。
在宅事件でも、取調べでの説明、調書の内容、相手方への対応、再発防止の姿勢などが、起訴・不起訴の判断に影響することがあります。逮捕されていないから大丈夫と考えて先送りにするのではなく、早い段階で現在地を確認することが大切です。
在宅事件については、 千葉の刑事事件における在宅事件とは も参考になります。
取調べで大切になること
住居侵入の取調べでは、なぜその場所に行ったのか、どのような認識で中に入ったのか、相手方との関係はどうだったのか、退去を求められていたのかなどが聴かれることがあります。
その場の雰囲気に流されて、十分に整理しないまま話してしまうと、後から修正しにくい調書が作成されることがあります。住居侵入では、入ったこと自体は争わないとしても、無断だったのか、相手方の意思に反していたのか、退去要求があったのかなど、争点が細かく分かれることがあります。
大切なのは、うその説明をすることではなく、事実と記憶、推測を分けて整理することです。曖昧な部分まで断定的に話してしまったり、実際の認識と違う表現で調書に残ってしまったりしないよう注意が必要です。
供述が書面にまとめられる場合には、その内容をよく確認してください。話していないことが入っていないか、前後の事情が抜けていないか、実際より強い表現になっていないかを見ることが重要です。内容に納得できないまま署名押印する必要はありません。
取調べや供述調書について不安がある方は、 千葉で取調べを受ける方へ もあわせてご覧ください。
示談や相手方対応が問題になることがあります
住居侵入では、相手方との関係や被害感情が、その後の見通しに関わることがあります。交際関係や家族関係を背景とする事案では、相手方が強い不安や恐怖を感じていることもあり、今後の接触をどう避けるかが重要になる場合があります。
示談が成立したからといって、必ず不起訴になるわけではありません。しかし、謝罪、今後接触しないことの約束、被害弁償、相手方の意向などは、犯罪後の事情として見られることがあります。
もっとも、本人やご家族が直接相手方に連絡すると、かえって不安を与えたり、圧力と受け取られたりするおそれがあります。とくに、相手方が警察に相談している場合や、接触を拒んでいる場合には、慎重な対応が必要です。
示談を考える場合には、相手方の心情や手続の段階を踏まえ、弁護士を通じて進めることが望ましい場合があります。示談については、 千葉で刑事事件の示談を考える方へ も参考になります。
不起訴の見通しはどう考えるべきか
住居侵入でも、不起訴になることはあります。もっとも、当然に不起訴になるわけではありません。検察官は、事案の内容、証拠関係、相手方の意向、事件後の対応、再発防止の状況などを踏まえて、起訴するか不起訴にするかを判断します。
事実関係に争いがある場合には、そもそも住居侵入として評価できるのか、相手方の意思に反していたといえるのか、立入りの経緯に正当な理由があるのかが問題になります。
一方で、一定の事実を認める事案では、反省の状況、相手方への対応、今後接触しないための具体策、生活環境の見直しなどが重要になることがあります。
不起訴や前科を避けるための考え方については、 千葉で不起訴を目指す方へ もあわせてご覧ください。
この事件で当事務所が大切にしていること
プロスペクト法律事務所では、住居侵入という事件名だけで方針を決めるのではなく、まず、どの場所に、どのような経緯で、どのような認識で立ち入ったのかを確認することを大切にしています。
住居侵入の事件では、逮捕されているか、在宅事件か、相手方との関係はどうだったのか、示談や接触禁止の調整が必要なのかによって、優先すべき対応が変わります。
また、前科・前歴、仕事、学校、家族への影響も無視できません。ご本人やご家族が何を一番不安に思っているのかを確認したうえで、法律上できることと、現実的に優先すべきことを分けて整理していくことが重要です。
認めるべき部分がある事案でも、その経緯や背景を丁寧に説明することが必要です。反対に、事実関係に争いがある事案では、安易に話を合わせるのではなく、客観的な資料や当時のやり取りをもとに、どこを争うべきかを慎重に見極める必要があります。
解決実績を確認したい方へ
当事務所では、これまで対応してきた刑事事件の一部を 解決実績 として掲載しています。結果は事案ごとに異なり、同じ罪名でも同じ結果になるとは限りません。
住居侵入のような事件でも、見通しは、証拠関係、相手方の意向、示談状況、前科・前歴、本人の生活状況、再発防止の取組などによって変わります。相談前に具体的な対応例を確認したい方は、解決実績もあわせてご覧ください。
ご家族が住居侵入で逮捕されたときに確認すべきこと
ご家族が住居侵入で逮捕された場合、まずは、いつ、どこで、どのような経緯で問題になったのかを確認することが大切です。逮捕直後は本人と自由に連絡が取れないことも多く、情報が限られます。
ご家族としては、どこの警察署にいるのか、逮捕された日時、聞いている容疑、相手方との関係、接見禁止の有無、本人の体調や服薬の有無などを整理しておくと、その後の対応を進めやすくなります。
また、本人が動揺している場面では、ご家族が先に弁護士へ相談し、接見や今後の見通しの確認を進めることにも意味があります。被疑者本人だけでなく、配偶者、直系の親族、兄弟姉妹などは、独立して弁護人を選任することができます。
ご家族の初動対応については、 家族が逮捕されたらすぐ弁護士へ も参考になります。
千葉で住居侵入のことで不安を抱えている方へ
住居侵入は、感情的な対立や認識のずれから突然刑事事件化することがある犯罪です。とくに、相手方との関係があった事案では、自分では大ごとではないと思っていても、相手方が警察に相談し、捜査が始まることがあります。
住居侵入で大切なのは、事件名だけを見て一律に判断しないことです。立ち入った場所、相手方との関係、当時のやり取り、退去要求の有無、今後の接触可能性などを順番に整理する必要があります。
千葉で住居侵入の疑いをかけられている方、警察から呼出しを受けている方、ご家族が逮捕された方は、早い段階で現在の状況を確認し、今後の方針を整理することが大切です。
住居侵入に関するよくあるご質問
住居侵入とは、どのような場合に問題になるのですか
住居侵入は、正当な理由がないのに、人の住居や人が管理している建物などに立ち入ったとされる場合に問題となることがあります。 また、最初はその場に入る理由があったとしても、退去を求められたのに立ち去らなかった場合には、不退去が問題となることもあります。
短時間入っただけでも住居侵入になりますか
短時間だったというだけで、直ちに問題がなくなるわけではありません。もっとも、実際には、どこに立ち入ったのか、その場所の管理状況はどうだったのか、入ってよいと考えた理由があったのかなど、具体的な事情を踏まえて判断されます。
家族や交際相手の家でも住居侵入になりますか
過去に出入りしていたことがあっても、その時点で自由に立ち入ってよい関係にあったのかどうかは別に検討されます。 別居後や関係悪化後の立入りなどでは、本人の認識と相手方の認識が大きく食い違うことがあります。
住居侵入で逮捕されることはありますか
はい、事案によっては逮捕されることがあります。現場で通報され、そのまま身柄を取られることもありますし、後日、警察から連絡を受ける場合もあります。 その後に釈放されるのか、勾留が請求されるのかは、事案の内容や証拠関係などによって変わります。
取調べでは何に気をつければよいですか
その場の流れで曖昧な説明をしてしまわないことが大切です。なぜその場所に行ったのか、どのような認識で中に入ったのか、退去を求められていたのかなど、争点になりそうな点を整理しておく必要があります。 また、調書にまとめられた内容が実際の認識や経緯と違っていないか、よく確認することも重要です。
やっていない部分や言い分がある場合でも、認めたほうがよいのでしょうか
事実関係に争いがあるのに、十分に整理しないまま安易に認めてしまうのは注意が必要です。 立入りの経緯や相手方との関係、当時のやり取りによって見え方が変わることがあるため、どこを認め、どこに争いがあるのかを慎重に整理することが大切です。
住居侵入では不起訴になることもありますか
あります。最終的に起訴するかどうかは、事案の内容、証拠関係、その後の対応、相手方の意向、再発防止に向けた取組などを踏まえて判断されます。 どのような処分になるかは個別事情によって変わるため、早い段階で状況を整理することが重要です。
住居侵入で示談は重要ですか
事件の内容によっては重要です。相手方への謝罪、今後接触しないことの約束、被害弁償、示談の成立などは、犯罪後の事情として見られることがあります。 ただし、本人や家族が直接連絡すると状況を悪化させることもあるため、慎重に進める必要があります。
家族が住居侵入で逮捕されたときは、まず何を確認すればよいですか
まずは、いつ、どこで、どのような経緯で問題になったのか、現在どの手続段階にあるのかを確認することが大切です。 逮捕直後は情報が限られますが、事実関係の整理、今後の見通しの確認、釈放や勾留への対応など、優先して考えるべきことがあります。

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