私選弁護人とは、ご本人やご家族が自分で選んで依頼する弁護士のことです。逮捕直後の接見、取調べ対応、勾留を避けるための対応、示談、不起訴、保釈など、事件の段階に応じて必要な対応を整理します。
私選弁護人を考えるときにまず確認すべきこと
刑事事件では、今どの段階にあるかによって、弁護士が急いで対応すべき内容が変わります。
逮捕直後なのか、勾留中なのか、在宅事件なのか、起訴後なのかを確認し、接見、取調べ、示談、不起訴、釈放、保釈のどれを優先するかを整理します。
1 現在の段階
逮捕直後、勾留中、在宅事件、起訴後のどこにいるかを確認します。
2 急ぐ対応
接見、取調べ対応、勾留回避、示談、不起訴、保釈を整理します。
3 依頼範囲
接見のみか、示談や公判対応まで依頼するかを確認します。
このページで分かること
- 私選弁護人とは何か
- 国選弁護人との違い
- 私選弁護人を検討すべき場面
- 依頼前に確認すべきこと
- 刑事事件で弁護士に相談する意味
早めに相談した方がよい場面
- 家族が逮捕され、本人と連絡が取れない
- 取調べで何を話すべきか不安がある
- 勾留を避けたい、早く釈放を目指したい
- 被害者対応や示談を検討する必要がある
- 国選弁護人が付く前に状況を確認したい
私選弁護人とは
私選弁護人とは、ご本人やご家族が自ら選んで依頼する弁護士のことです。
刑事事件では、被疑者や被告人本人だけでなく、一定の親族なども弁護人を選任することができます。逮捕直後に本人と接見したい場合や、家族が状況を確認したい場合にも、私選弁護人への相談が問題になります。
刑事手続全体の流れは、刑事手続の流れも確認してください。
国選弁護人との違い
国選弁護人は、資力の問題などにより自分で弁護人を選任することが難しい場合に、国の制度として選任される弁護人です。
被疑者段階の国選弁護人は、逮捕直後から当然に付くものではありません。原則として、勾留状が発せられていることなど、一定の条件があります。
一方で、私選弁護人は、ご本人やご家族が自ら選んで依頼します。逮捕直後に接見したい、勾留を避けるための対応を検討したい、在宅事件で取調べに備えたい場合には、早い段階で相談しやすいことがあります。
私選弁護人
ご本人やご家族が自ら選んで依頼する弁護士です。逮捕直後から相談しやすいことがあります。
国選弁護人
一定の条件のもとで、国の制度として選任される弁護人です。逮捕直後から当然に付くわけではありません。
ただし、私選弁護人と国選弁護人で、弁護人としての役割そのものが違うわけではありません。大切なのは、事件の状況に応じて、必要な時期に必要な対応ができるかどうかです。
私選弁護人を検討する場面
私選弁護人を検討する場面として多いのは、逮捕直後の接見、勾留を避けるための対応、取調べ対応、被害者対応、示談、不起訴を目指す場合です。
在宅事件でも、警察から呼び出しを受けている場合や、供述内容に不安がある場合には、早めに相談する意味があります。逮捕されていないから大丈夫と決めつけないことが大切です。
私選弁護人に依頼しても、結果が保証されるわけではありません
私選弁護人に依頼すれば、必ず不起訴になる、必ず釈放される、必ず会社や学校に知られないというものではありません。
事件の内容、証拠関係、被害者の有無、示談の可能性、前科・前歴、本人の生活状況によって見通しは変わります。
だからこそ、最初に「何を避けたいのか」「どの段階なのか」「今できることは何か」を整理することが大切です。
依頼前に確認したいこと
私選弁護人を依頼する前には、費用だけでなく、対応範囲を確認する必要があります。接見のみなのか、勾留対応、示談、不起訴に向けた活動、公判対応まで含むのかによって、依頼内容は変わります。
依頼前に確認すること
- 現在の手続段階
- 接見、勾留対応、示談、公判対応の範囲
- 弁護士費用と追加費用の有無
- 家族への連絡方法
- 今後の見通しと優先順位
費用については、弁護士費用も確認してください。
接見を依頼するという考え方
家族が逮捕された場合、まず本人と接見し、何が起きているのか、取調べで何を聞かれているのか、体調に問題がないかを確認することがあります。
弁護士は、身体拘束を受けている被疑者・被告人と、原則として立会人なしで接見できます。家族が本人と会えない段階でも、弁護士が状況を確認できることがあります。
接見については、接見についての解説も確認してください。
私選弁護人として坂口靖が確認すること
私は、私選弁護人の相談では、まず現在の段階を確認します。逮捕直後なのか、勾留中なのか、在宅事件なのか、起訴後なのかで、優先すべき対応が変わるからです。
そのうえで、取調べ対応、勾留を避ける事情、示談の必要性、不起訴の可能性、釈放や保釈、仕事や学校への影響を整理します。
相談時に確認する主なポイント
現在の段階
逮捕直後、勾留中、在宅事件、起訴後のどこにいるかを確認します。
急ぐ対応
接見、取調べ、勾留回避、示談、不起訴、保釈を整理します。
家族への説明
本人の状況、今後の流れ、家族が準備することを確認します。
生活への影響
仕事、学校、家庭、前科への影響を踏まえて対応を考えます。
当事務所の対応例については、解決実績も確認してください。結果は事案ごとに異なりますが、相談前に対応のイメージを持つ参考になります。

刑事事件では、弁護士を付けること自体が目的ではありません。現在の段階を確認し、接見、取調べ、勾留対応、示談、不起訴、釈放、保釈のうち、何を優先すべきかを整理します。
