刑事事件では、今どの段階にあるかによって、先に確認することが変わります。逮捕直後なのか、在宅で捜査が進んでいるのか、起訴・不起訴の判断前なのかを、まず確認してください。
手続の全体像が分からないままでは、個別の不安だけが大きくなり、対応の順番を決めにくくなります。
このページは、刑事手続全体の入口です。大まかな流れを確認したうえで、現在の状況に近いページへ進んでください。
刑事手続の大まかな流れ
刑事事件は、警察などの捜査機関による捜査から始まります。逮捕されて身柄を拘束される事件もあれば、逮捕されず在宅のまま進む事件もあります。
逮捕されたからといって、有罪や前科が決まったわけではありません。反対に、在宅事件だから軽い事件だと決まっているわけでもありません。
警察が捜査した事件は、原則として検察官へ送られます。検察官が起訴するか、不起訴にするかを判断します。
公判請求によって起訴された場合は、刑事裁判に進みます。事件によっては、公開の裁判を開かず、書面で罰金などを判断する略式手続が選ばれることもあります。
同じ罪名でも、逮捕の有無や処分の見通しは事件ごとに異なります。事件名だけで先の流れを決めつけることはできません。
刑事手続の全体像
- 警察などによる捜査
- 逮捕・勾留、または在宅での捜査
- 検察官への送致
- 起訴・不起訴の判断
- 公判請求の場合は刑事裁判
逮捕された事件では、現在の時間と場所を確認します
逮捕された事件では、警察段階、検察官への送致、勾留の判断へと、短い時間で手続が進みます。
家族が逮捕された場合は、警察署、逮捕日時、容疑名、本人の体調を確認します。家族が最初に行うことは、家族が逮捕された方へのページで説明しています。
逮捕後の時間の流れは、逮捕後の流れをご確認ください。勾留が決まった後の面会や身柄解放については、勾留された場合で説明しています。
家族が本人と会えない場合でも、弁護士が接見できることがあります。接見で確認する内容は、弁護士接見のページをご覧ください。
在宅事件でも、起訴・不起訴の判断は行われます
在宅事件では、逮捕されないまま、警察や検察から呼び出しを受けて捜査が進みます。身柄を拘束されていなくても、最終的には起訴か不起訴かが判断されます。
警察から連絡を受けた段階で確認することは、警察から呼び出された方へのページで説明しています。
取調べでは、記憶と推測を分け、供述調書の内容を確認します。詳しくは、取調べへの対応をご確認ください。
在宅事件の流れと、身柄事件との違いについては、在宅事件のページで扱います。
不起訴、示談、身柄解放は分けて考えます
起訴・不起訴を決めるのは検察官です。前科を避けたい場合でも、証拠を争う事件と、起訴猶予に向けた事情を整える事件では、対応が異なります。
不起訴の意味や確認事項は、不起訴を目指す方へのページをご覧ください。
被害者がいる事件では、謝罪、被害弁償、示談を検討する場合があります。ただし、本人や家族から直接連絡すると、相手の負担を大きくしたり、捜査への働きかけと受け取られたりすることがあります。
示談の進め方は、示談を進めたい方へのページで説明しています。
身柄拘束が続いている場合は、現在の段階に応じて勾留阻止、準抗告、保釈などを検討します。詳しくは、釈放・保釈を求める方へのページをご確認ください。
起訴後は、捜査段階とは別の準備が必要です
公判請求によって起訴された場合は、刑事裁判に向けて証拠、争点、認否を確認します。事実関係を争う事件と、量刑が中心となる事件では、準備する内容が異なります。
起訴後の流れは、起訴・刑事裁判のページで説明します。勾留が続いている場合は、保釈も検討します。
なお、当事務所では、被害を受けた側からの相談を受ける場合もあります。被疑者・被告人側の弁護とは、確認する証拠や進め方が異なります。
まず、今の段階と次の判断を確認します
相談では、警察段階か検察官への送致後か、身柄事件か在宅事件か、起訴前か起訴後かを最初に確認します。
そのうえで、接見、取調べ、勾留への対応、示談、不起訴、保釈のうち、何を先に進めるべきかを考えます。
警察署、呼び出し日時、容疑名、逮捕・勾留の有無、検察官から伝えられた内容が分かる範囲で構いません。分からない点を推測して埋める必要はありません。
複数の弁護士から説明を受け、対応方針や費用を比較して決めても構いません。
